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※2001年2月15日「埼玉新聞」の一面トップ

 昨日お伝えした「テネモス」は、前身のNABA国際環境研究会の時から放射性物質を消去するテストを実践していたそうです。上記は、今から10年以上前の新聞記事ですが、ここに「原発排出の有害土砂、サトウキビ使い浄化/川口の企業集団開発」という見出しで大きく実績を取り上げられています。

この有害土砂とは、当然ながら放射能汚染の土砂であり、ここで紹介されている技術を使って福島第二原発の敷地内に有害土砂の処理プラントが建設される予定だったそうです。

しかし、この新聞記事で取り上げられたことで世間にも注目を浴びて大ごとになってしまい、結局のところ圧力か何かがかかってこの話は闇に葬られてしまったそうです。そりゃ、事故も起こっていないのに10年以上も前から原発周辺では放射能汚染が始まっていたこと自体が大問題ですしね。

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※2011年に実験した福島原発から20kmの土壌浄化結果

 一方、こちらは「テネモス」が昨年の原発事故後に行った放射能汚染の土壌浄化結果です。ほとんどの有害物質が劇的に減少しており、セシウム136にいたっては「検出せず」というデータまで出ています。他にも飯館村の沼の水の処理なども行い、ここでも放射能を含む汚染物質の90%以上を消してしまった実績を出したそうです。

しかし、今回もいざ本格的に汚染処理活動に取りかかろうとしたところ、すでに処理したはずの土壌や水から「変化がなかった」「逆に汚染値が増えた」などという不可思議な報告が出てきて話は進まなくなったようです。

この「テネモス」の話に限らず、他の完全に放射能を消せる技術を持った複数の機関からも、放射能汚染処理に関する国や関係機関とのやりとりの状況をこの1年間で色々と聞きましたが、最終的にはどこも同じような状況に追い込まれて本格的な実践ができないようにされています。

その中には「科学的根拠がない」という理不尽な理由だけならまだしも、意図的にデータを改ざんしたり、圧力をかけて実験を中止させるような動きまであります。

何だかこういった話を聞いていると、原発関係機関や国は、いざ本当に放射能を消去できるほどの技術が出てくると、頭で理解が出来ないから使わないというよりも、あえて使わない理由が他にあるようにも思えます。

自国の大問題、それも経済、産業の存続、それこそ人の命まで関わっているのに、放射能が本当に消えてしまっては困る理由が何かあるのでしょうか。

残念ながら、その答えはイエスのようです。

すでに誰もが気づき始めていますが、彼らが放射能が本当に消えてしまっては困る理由には「お金」が絡んでいるようです。

どうやら「お金」で始まったこの原発に関する産業構造は、どこまでいっても「お金」の事情がつきまとっているようです。一部の週刊誌では、以下のように報じられてますが、直接の関係者から聞く限りでは、まさにこの話のとおりの背景が「除染」には隠されているようです。

〈急募 除染作業員 誰でもできる簡単なお仕事(週刊ポスト2012年3月16日号)〉
 インターネットの求人情報には連日、福島などでの除染作業員の募集要項にこんな文字が躍る。仕事の内容は、福島原発20キロ圏内での除染作業だ。待遇は1日2万円、4時間労働で、無料宿泊施設に泊まれて労災も適用される。それにしても実に軽い文句の募集である。
 そもそも「除染」とはどのような作業なのか、理解している人は少ない。地元の建設業者が説明する。
「民家の場合は、屋根に上り、高圧洗浄機で瓦の上を洗い流す。土壌の洗浄は土の表面を剥がして処分するのが基本。1時間も洗浄機を持てば手が震えるし、掘り返すのは当然ながら重労働ですが、工事としては極めて単純作業です」
 要は「水をかける」か「土を掘り返す」のが主な作業ということ。
 しかし、その「単純作業」がカネの成る木に化ける。
 野田佳彦首相は、年頭会見で「除染をしっかりすることが福島の再生に繋がる」と力説し、費用は「1兆円規模」を方針に掲げた。
 それを受けて、除染を担当する環境省は2011年度第三次補正予算に2459億円、2012年度当初予算に4513億円を計上した。さらに2013年度負担分を合わせると、1兆円を超える。
 福島第一原発から半径20キロ以内の警戒区域、放射線量が年間20ミリシーベルトを超える計画的避難区域は、国が直轄で除染を行なう。それ以外の年間1ミリシーベルト以上の地域は「汚染状況重点調査地域」として指定され、必要に応じて自治体が除染するが、費用は原則国が負担する。
 政府が1月末に示した「工程表」では2014年3月末まで2年間かけて、放射線量を半分にし、長期的には年間1ミリシーベルト以下を目指すという。
 この「長期的」というのが、業者にとっては旨味があるのだ。福島県内の中堅建設会社の幹部はこう話す。
「除染をしても民家の屋根などの線量は3割程度しか下がらず、2年で終わるはずがない。本気で1ミリシーベルト以下まで除染するなら20~30年かかる。当分は食いっぱぐれのない仕事になる」
 すでに、除染計画を策定している福島・飯舘村では、民家から森林まで除染する概算費用を、20年間で約3200億円と見込んでいる。南相馬市は今後2年間で、住宅や市街地道路の除染に約400億円をかけて、大手ゼネコン・竹中工務店を中心とするJV(※ジョイントベンチャーの略。複数の業者が共同で工事を受注する共同企業体のこと)を業者に選定した。
 除染費用にいったいいくらかかるのか。あるゼネコン幹部は、こう算盤を弾く。
「国の除染単価は400平方メートルの住宅で70万円だが、これではまともな作業はできないので、数倍の予算は必要です。これが20年、30年と続き、土壌の中間処理施設などの建設も必要になると30兆円は下らない」(転載終了)

 これは、まさに現代人の病気と薬のような関係です。医者も製薬会社も「本当に治ってしまっては仕事(お金)が無くなってしまう」ので、あえて完全には治らないように病気を長期化させて薬で依存させます。もちろん、完治だけでなく死なれても困るので、ある程度の効果があるように見せてはいますが…。

それにしても、まさかと思いましたが、この放射能汚染の一大事においても同じ仕組みが実際に行われているとは、いよいよ資本主義も最たるところまで来ているなと感じます。こんなことで日本は、大丈夫なのでしょうか…。あまりオカルト的な発言はしたくないですが、ここまで来ても根本的な部分が変わらないのであれば、「上」は手段を選ばなくなってくると思います。

それに、こんな状況ではフリーエネルギーが普及するのもまだまだ遠い未来になりそうです。

すでに何度も取り上げているように、今の日本の中だけでも数多くのフリーエネルギー研究者が存在しており、それらの技術を統合させれば、いつでも世の中をまったく別世界に変えることができる状況にはなっています。

しかし、ご存知のようにフリーエネルギーは、一向に一般社会へと普及する気配はありません。

確かに一昔前であれば、研究者が身の安全のために隠していた「研究者都合による」理由が大きかったと思いますが、今では多くの研究者が技術を公開し始めているので、このことだけが普及を阻害している大きな要因ではないと思います。今では、どちらといえば受け手である我々一般人側の理解が少ないがために、普及を阻害しているように思えます。

先ほどもお伝えしたように、既存科学では理解出来ない部分が多いため、特に大手企業や役人などの頭が「良い」人達になればなるほど「そんなバカな?」で終わってしまい、思考が完全に停止してしまいます。

ただ、最近はそういった人々の間でも意識の進化がかなり進んでいるので、理解を示す人も少なからず出てきたようにも思えます。しかし、話が具体化すればするほど利権の恐ろしさがつきまとってくるので、今度は研究者ではなく、受け手(普及させる)側の身の安全のために黙って見ているだけしかできないのかもしれません。

そういった意味では、少しずつではありますが、段階を踏んでフリーエネルギーの普及への流れは進んでいるようにも思えます。

しかし、根本的な要因は、やはりフリーエネルギーが本気で普及できるほど、人間全体の意識が高まっていないことにあるように思います。

フリーエネルギーは使い方次第では、天国も作れれば、地獄も作れます。包丁も料理に使えば美味しい料理をみんなに提供できますが、使い方を間違えると人を刺したり、脅迫する道具に使ったりと多くの人を不幸にする武器にもなります。

先ほどのように「お金」の支配がまだまだ根深い状況の中で、果たして美味しい料理をみんなにふるまうことができるのでしょうか…。そういった意味も考えると、人間だけの要因だけでなく「上」からも意図的にフリーエネルギーが広まらないように制限されているようにも思えます。

フリーエネルギーが当たり前の世界、それは今の地獄の世界からすれば本当に天国のような世界だと思います。現在、地球が抱えている環境問題、人間が抱えている健康問題までもが、いとも簡単に克服できるかもしれません。

しかし、果たしてそれらを一気にやってしまったところで、この世界の誰に学びがあるのでしょうか。

本来もっとやるべきことがまだ他にあるはずなのに、自分達の都合で楽な世界だけを求めても100%その世界は実現できないと思います。人間は、地球にやって来た理由、地球のシステムを忘れてはいけないように思います。

天国のような世界を創りたいのであれば、まずは人々の意識が天国のような意識にならないとその世界は実現しないでしょうし、その時にはフリーエネルギーも当たり前に普及するでしょうね。

最も、天国といっても今から見ての天国なので、その頃には自分達がそんな極楽のような世界にいるとは思わないのでしょうが…。

やっぱり楽しい世界を創るには、意識の進化が一番の近道だと改めて思った次第でした。