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「7月8日にM8以上の東海地震が起こる!NASAが警告している!」とネット上で話題になっています。

ちょっと前に自分もどこかでその噂を聞きましたが、最近になってやたらとあちこちで目につきます。

色々と調べてみると、事の発端は、以下のアメリカのホームページの内容が日本で翻訳されたことから始まったようです。

Japan Tokai Earthquake Predicted July 2012

全文が長いのと正しく翻訳しているサイトもないので、まずは今回の噂の概要をまとめた「環境農業新聞」の記事をご覧下さい。

7月8日に東海大地震!? (6月15日付け「環境農業新聞」)
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8日に起きるという衝撃な予測がアメリカのナサのホームページに掲載されている。それも皆既日食に関係しており、沈み込んだ地殻構造プレート上に関連する極端な潮の圧力の両方に等しい相関関係に基づいているという。最近は「首都圏直下型地震がいつ来る」とか、NHKが「大地震」に関する報道特別番組を放送、週刊誌も大地震関係の記事を掲載しているが、これは東大地震研究所が「今後4年以内に約70%の確率で発生する」という試算を発表してから「防災グッズ」が売れ切れてしまうという現象が起きている。7月8日に東海大地震が起きるという話もその一環なのだろうかー。
東海地震が7月8日に起きるという情報を送ってくれた方は、群馬県桐生市でのれん工房の㈱コスモの久保田勝利社長。

 同社長は、私の友人からの情報で『アメリカのNASAがホームページで東海地震の発生日時を発表している』という英文を届けて下さいました。早速、訳したのでご報告します。このNASAの情報は地球天体物理学の専門家達のレポートのようです。彼らはこの中で昨年の2月10日に3月8日に日本で巨大地震が3月8日に起きると予測していました。「月の魔力」という本があるが、このNASAのレポートとほぼ同じとー。
 そのホームページは次のように書かれている。

 日本の次の東海地震が最も可能性が高く2012年7月8日に起こります。予測は、2011年3月30日に作成され、2012年1月に精洗された。予測は、同じサロス系列の月と太陽の日食や沈み込んだ地殻構造プレート上に関連する極端な潮の圧力の両方に等しい相関関係に基づいています。我々は21012年5月20日に日本を通過する日食があります。しかしながら、それは2012年6月4日の日食で、地震を引き起こすと予測される月のサロスシリーズ140です。
 データベース質問の結果は以下の通り。我々は140サロスシリーズの食の日から90日以内にある地震を調べました。我々は、次の歴史的な地震を発見し、地震サイクルを調べて、次の地震を予測する歴史的な食が先行するか、後日になるのかの日数に基づいて予測を算出した。
 可能なことはプレート間の力を蓄積を計算し、月のサロスからの潮の圧力を考慮に入れることで地域の例えば台湾や日本で何時、何処で地震が発生するかを計算するためこの全てが必要です。
 東海地震がほぼ150年ごとに発生し、最後のものは1854年12月24日にあった。北緯33・20東経135・60で8・3の地震に見舞われた。この地震は、サロス140の最近の歴史の中で最長の複合日食の後、34日目に発生した。これと同じサロス(140)2012年6月4日に月食を生成させます。前のサロスと地震の相関関係に基づいて我々は6月4日サロス140 の月食の後、34日目、それは今年の7月8日頃に、またもう一つの震度8・3に出会うことが可能であると推定している。
 追加の懸念は、2012年7月1日に、月は地球から362361キロで、近地点(地球の軌道に最も近接)に達するということです。満月の連接は2日後の7月3日になる。これはその時には、通常より高い潮汐力が日本の沖合海底下深く沈み込んだプレートに圧力をかけることを意味します。
 その状態は、将にそのときに日本では本当に大きな地震の発生に調度よいと推定される。我々は2012年に東海地震に対して3つの予測可能な日付を、4月下旬、6月初旬と7月を見積ります。研究と観測の最後の3年間に基づいて、我々は繰り返される潮の圧力は累積的効果があり、7月に地震の可能性が最も高い日になると信じています…。
(転載終了)

 サロスだか何だかよくわからない言葉が出て来ていますが、原文も確認したところ、ようは「東海地震は約150年周期で起こっており、前回は複合食(日食や月食などが続いて起こること)が起こった34日後に東海地震が発生していて、今回も5月21日に金環日食、6月4日に部分月食と複合食が続いたので、6月4日の34日後である7月8日に東海地震が起こる可能性高い」ということみたいです。

なるほど、確かに日食や月食が通ったラインには、約2ヶ月後に地震が起こる可能性が強いという話は聞いたことがありますし、今年、特に今月は特に東海地震がいつ起こってもおかしくはないタイミングでもあります。

おまけに、この理論をもって2011年2月10日、つまり311の約1ヶ月前に2011年3月8日に日本で地震が起こることを予測したらしいです。実際は3日違いだったので日付は正確ではないのかもしれませんが、今回も予想の3日後となると、イルミナティカードの7月11日(ただし、カードの内容は首都直下型地震ではある)が怪しいのかもしれません…。7月11日は、魔の水曜日であり、最近になっては聖書の暗号でもこの日に東海(東南海・南海)地震とも思える津波や地震に関するキーワードも出て来ています。

あまり予言や予想に左右される必要もないのですが、個人的にはこの日だけは、日本だけでなく世界中でもちょっと注意が必要だと思っていますし、逆にこの日を過ぎれば今月は大丈夫だろうとも思っています。備えあれば憂い無し、ということで何か特別に避難したり仕事を休む必要はないでしょうが、気持ちの面で気をつけておいて下さい。

…それはさておき、話を今回の話題に戻すと、色々な意味で興味深い内容の噂ではあるものの、ただ、一つ気になるのは「NASAからの情報」という件です。

このアメリカのホームページも、よく見るとゲーム会社が運営している個人のブログであり、原文を見ても、今回の東海地震についてをNASAが直接公表しているようなデータやリンク先は見当たりませんでした。

普通に考えたらNASAほどの機関が、日本に対してピンポイントで地震の予測を発表をするとは考えにくいので、どこかで噂がねじ曲がって伝えられたのでしょう。

ただ、NASAネタは間違いであったとしても、実際に伝えられている理論は決して無視できる話題でもないので、引き続き防災意識を高めるのと、太陽フレアや前兆地震には注視した方が良さそうです。

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※安政東海地震の震度分布

 この震動分布は、150年以上前に発生した前回の安政東海地震の時の各地の揺れ具合です。再び東海地震が発生したら、ここ山梨も震度5〜7前後は揺れるのかもしれませんが、これを見る限り静岡県はかなり大きく揺れるようであり、そして浜岡原発のエリアも見事にピンク色(震度7)の印がついています。

これだけでも浜岡原発はアウトのように思えますが、よりによって今回予想されている東海地震は、過去とは規模が比べものにならないほど大きいようで、津波が来なくとも地震だけで浜岡原発は完全に倒壊するものと思われます。

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※原発事故の場合は同心円で単純に考えるのではなく風向きに注意

浜岡原発は、現在稼働はストップしていますが、建物のすべてが倒壊した場合には、どういった事態に陥るかはわかりません。

専門家の間では、発電所から一定の距離内における放射能被害に関して色々と意見が分かれているようですが、原発事故による放射能汚染は距離による単純な同心円で考えるのではなく、まずは風向きが重要なので、万が一メルトダウンした場合などは、偏西風などの影響も考えると首都圏方面も注意をしておく必要があるかと思います。

いずれにせよ東海地震では、地震そのものや津波への警戒ももちろんですが、この浜岡原発の状況も視野に入れながら正しく判断・行動をしなければいけないと思います。

福島原発の時と同様に浜岡原発も政府やメディアはまともな報道はしないと思いますので、情報には十分注意しないといけません。