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※2012年7月5日〜7月7日のフレアの状況

 ここ最近太陽フレアの活動が活発化しており、毎日ボンボン爆発する様子をふと眺めていたら、今朝7時41分にXクラス(X1.1)の大規模フレアが発生しました。

これは、311の前日であった2011年3月10日に発生したXクラスの太陽フレアとほぼ同じ時間と規模であり、このフレアによるCME(太陽ガスの放出)が地球方向へと向いていた場合は、磁気エネルギーが地球内部のマントルへと大きな影響を与えるものと思われます。

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※2011年3月8日〜3月10日のフレアの状況

それにしても7月から活発化してきた太陽フレアの活動は、おさまるどころか一層激しくなっており、フレアの数も311の直前よりも多くなっています。

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※7月5日の時点で黒点数も5日連続100個超え

太陽黒点数も、まもなく昨日のデータが更新されるかと思いますが、一昨日の時点では、5日間連続で100個を超えています。

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※2011年3月上旬の黒点数(日付から右に2列目)

あくまでも統計的な話ではありますが、一般的に『黒点100個以上が連続5日以上+大規模太陽フレアの発生』が大きな地震発生の1つのサインだとも言われています。

事実311の直前は、2011年の3月4日(104個)~ 3月9日(132個)までの6日間連続で黒点は100個を超えており、一時下がった3月10日に「Xクラスの大規模フレア」が発生して、翌日に東日本大震災が発生しました。

ただ太陽活動をメインに考えた地震発生のメカニズムなので、実際はもっと他の様々な要因もあるだろうし、前述したとおり太陽フレア(CME)の方向も関係してくるので必ず地震が起こるとは限りません。

また太陽フレアは、地球の内部を刺激するだけでなく、地球上の生物の進化・生命の誕生にも与える影響が大きいので、地震や噴火への備えも必要ですが、人類にとってはプラスの意味で捉えた方が良いとも思います。

尚、地震において言えば今日、明日はトリガー日ではないので、一連の太陽フレアの影響がもし地球にやってきて影響が出るとしたら7月9日〜7月11日の期間であり、特に11日は何度も伝えているように少し防災の警戒を強める必要があるかと思います。

昨晩、ここ山梨県もかなりの豪雨でしたが、低気圧から高気圧に変わった日は地震エネルギーも解放されやすいため、全国の天気も週明けから回復してきそうなので、やはり来週前半は注意です。

最近は東海地震(南海トラフ地震)について触れる機会も多くなりましたが、そんな矢先に専門家によって南海トラフ地震における最悪の被害規模が先日発表されました。

深夜発生で40万人犠牲も 南海トラフ地震で教授試算
 東海沖から四国沖の「南海トラフ」で想定される巨大地震が深夜に発生した場合、死者数が40万人に上る恐れがあるとの試算を河田恵昭関西大教授がまとめ6日、大阪市此花区で開かれた講演会で明らかにした。

 河田教授が主査を務める政府の作業部会が8月に公表する予定の被害想定も同規模となる見通し。河田教授はこれまでも「真夜中なら死者が30万人を超えてもおかしくない」と被害推計をしていた。

 在宅者が3倍以上多い深夜に東日本大震災が発生していたとすると、死者が6万3千人に達していたと仮定。さらに東海、近畿、四国などの南海トラフ巨大地震で震度6弱以上が想定される地域の人口は、東日本大震災被災地の6.3倍で、死者は計約40万人と推計されるという。

 東日本大震災と同じ時間帯でも死者数は12万人になるとしている。国の2003年の想定は約2万5千人だった。

 南海トラフは、東海から四国にかけての太平洋沖の海底に延びる溝状の地形。過去に巨大地震が繰り返し発生し、将来、東海・東南海・南海の3連動地震が発生すると懸念されている。(日経新聞)

311以降、すでに十分意識しているかと思いますが、とにかく沿岸部の地域の方々は、津波を想定した避難準備を忘れないようにして頂きたいと思います。