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【概要】
夏休みに入ったばかりのお台場。
中学1年生の未来は、弟の悠貴に付き合わされロボット展を見に来ていた。
はしゃぐ弟を横目に、反抗期真っ盛りの未来は退屈そうにケータイをいじっている。
「毎日毎日ヤなことばっかり…。いっそのこと、こんな世界、壊れちゃえばいいのに」
そう思った瞬間、突然地面が激しく揺れた。
東京を襲った、マグニチュード8.0の海溝型大地震。
連絡橋は崩れ落ち、東京タワーは倒壊―。一瞬にしてすべてが変わった東京。
未来は悠貴の手をひき、お台場で出会ったバイク便ライダー・真理の力を借りながら世田谷にある自宅へ向かう。
果たして3人は無事に家に帰ることができるのか―。

【被害設定】
■ 発生日時 - 2012年7月21日、15時46分頃
■ 震源地 - 東京湾北部
■ 地震の形態 - 海溝型
■ 震源の深さ - 約25km
■ 地震の規模 - M8.0
■ 死亡者数 - 推定18万人(2012年7月23日時点)
■ 行方不明者 - 15万人(同上)
■ 重軽傷者 - 20万人以上(同上)
■ 帰宅困難者 - 推定約650万人

【被害経過】
[ 震災1日目 ]
各地で液状化現象や、火災などの二次災害が発生。三軒茶屋駅周辺は地震後から大規模な火災。
高速道路や鉄道などの高架の落下や倒壊が多数発生。すべての交通機関が運転を見合わせており、復旧のめどは立っていない。第一次交通規制が実施され、国道16号の西側から都心方向へは車両進入禁止。多摩川、国道246号および環状七号線を結ぶ内側の範囲は全面車両通行禁止となっている。また国道16号以東の都県境では、都内への車両の出入が禁止されている。
携帯電話も通信規制により個別の通話はできないが、公衆電話の災害用伝言板サービスが利用でき、ワンセグも視聴可能である。荒川は台風の影響もあって堤防が各所で決壊、浸水は地下鉄にも及んでいる。

[ 震災2日目 ]
レインボーブリッジ・東京タワーが倒壊し、周辺で被害が拡大する。なお、すでに地上デジタル放送に完全移行し、放送設備は東京スカイツリーに移っているため、テレビ、ラジオなどの視聴には支障はない。

[ 震災3日目 ]
米海軍第7艦隊のドック型揚陸艦による各地への被災者の輸送が開始された。12時5分頃には「非常に強い揺れ」を観測する余震が発生している。

[ 震災4日目 ]
三軒茶屋駅周辺の大規模火災が鎮火する。40名以上の遺体が収容された。この日までにクラッシュ症候群の発症者が多発している。

[ 震災1ヶ月後 ]
各地で復旧工事が進む。仮設住宅が設けられる。

 この「東京マグニチュード8.0」とは、2009年7月9日〜2009年9月17日にフジテレビの深夜番組で放映されていたアニメです。

3年前のアニメが最近になって再び話題になっているのですが、それは、アニメの設定の中で、東京直下型地震が発生する日付が、直近である2012年7月21日となっているからです。

もちろん、特に予言アニメでも何でもないので、この日にアニメと同じ事態が起こるとは誰も言ってませんが、とりあえず興味本位で少し動画を見ていたら、ハマりにハマってしまって結局すべて見てしまいました。

最初は、地震に対する恐怖や危機感を煽るような内容のアニメかと思ってなめてましたが、これが思いのほか本当にリアルに災害後に起こりえる様々な事態を上手く描いており、実際に首都直下型地震などが起こった際には、参考になる情報がたくさん組み込まれているように感じました。

さらには家族の絆、人の命というものを色々と考えさせられるアニメでもあるので、是非とも時間があれば全11話(1話20分くらい)を見て欲しいと思います。

テレビはまったく見ないかわりに、映画はちょこちょこ見ているのですが、最近見たどの映画よりも良いアニメであり、不覚にも感動しました。

それでは、以下に全11話を並べたのでご覧下さいませ。


第一話「お台場、沈む」
33)





第二話「壊れる、世界」
39)





第三話「燃える、橋」
50)





第四話「三人の、約束」
58)





第五話「慟哭の、学び舎」
05)





第六話「見捨てる、選択」
14)





第七話「夏の夕暮れ」
22)





第八話「まっしろな朝」
29)





第九話「今日、さよなら」
38)





第十話「おねえちゃん、あのね」
46)





第十一話「悠貴へ・・・」
54)



尚、冒頭の被害経過の4日目に「クラッシュ症候群」という言葉が出てきていますが、これは以前に日本一のハイパーレスキュー隊員から直接教えてもらった災害時にとても重要なキーワードの一つなので、過去に説明した記事の一部を転載しておきます。再度ご確認頂けたら幸いです。

クラッシュ症候群(wiki)
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挫滅症候群(ざめつしょうこうぐん)は、身体の一部が長時間挟まれるなどして圧迫され、その解放後に起こる様々な症候をいう。クラッシュ症候群(またはクラッシュ・シンドローム)とも呼ばれる。重傷であることが見落とされる場合もあり、致死率は比較的高い。
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瓦礫などに手足が長時間挟まった場合、その挟まった先の手足の血液が止まります。するとそこの血液に毒性のあるカリウムが溜まり、それが瓦礫が取り除かれて、血液と一緒に一気に心臓に流れて来るとショックで突然死んでしまうそうです。

だから、瓦礫などに手足が挟まった人がいた時は、むやみやたらに瓦礫を取り除くのは大変危険であるということです。

阪神大震災の時は、建物の下敷きの救出は80%が一般市民の人々がやったそうです。これ自体は、大変素晴らしいことですが、阪神大震災では「クラッシュ症候群」で400人近い方が亡くなったのも事実のようです。

首都直下型地震でも、間違いなく下敷きからの救出は、一般市民がメインでやることになると思います。ましては、愛する家族が目の前で瓦礫の下敷きになっていることだってあるかもしれません。そんな時にちょっとした知識がないことで、取り返しのつかないミスへと繋がることもあるのです。

それでは、手足が挟まっている人が「クラッシュ症候群」であるかどうかを見極めるポイントについてご説明します。

1.二時間以上挟まれている
2.パンパンに腫れ、点状に出血している(挟まった先の手足が)
3.ワインレッド色に変色した尿がでる
4.挟まれた部分の感触がない
5.挟まれた部分が動かない


この中で特に1であれば、かなり「クラッシュ症候群」である可能性が高いため、その時には瓦礫などをどける前に適切な処置が必要です。

それは止血です。

瓦礫をどかす前に挟まった手の二の腕、もしくは挟まった足の太ももを「手ぬぐい」などでキツく縛ります。以下の図の下の絵のように、結び目に棒を挟んで回転させてキツくするのが良いみたいです。

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※結び目に棒などを置き、回転させて出血が止まるまでゆっくり締める。

結んだ後は、ほどけないように、もう一枚「手ぬぐい」などで結び目をしっかりと固定して、その後は1時間以内に病院に送り込むようにしないといけないようです。

こういった処置をすると、もしかしたら手や足に後遺症が残る可能性もあります。

しかし「命がなくなるか」「手足に後遺症が残るか」の選択であれば、普通であれば命の選択すると思います。とにかく是非とも「クラッシュ症候群」という言葉を覚えて頂き、そして周囲の人々にも教えて頂けたらと思います。レスキュー隊員ですら、半分くらいの人しかこの言葉を知らないそうです。そして、普段のカバンに「手ぬぐい」は2枚入れておきましょう。何かと役に立つかと思います。(転載終了)