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※「あいをよる おもいをつむぐ」著・さとううさぶろう

 「食」という漢字が「【人】を【良】くする」と書く医食同源が本来の意味であるように、人間が生きるために必要な衣食住の最初に来る「衣」も、ルーツをたどると、布には、暑さや寒さから体を保護するだけでなく、邪悪なものから心身をまもる、魂を癒すといった「祈る心」が込められているそうです。

また古代の人が、身の回りにある草木で布を染めていたのは、植物には薬効成分があるのを知っていたからであり、そのエキスを湿布がわりとして使っていたからのようです。

それだけに薬を飲むことを今では「服用する」と書くように、「服」という漢字は薬と関連深くなっています。

どうやら本来の「衣」とは、自然界のエネルギーを取り込んで、心身だけでなく魂までをも癒して活性化させる役割を持っていたようです。

しかし、現代の食が「安ければ何でも良い」というのと同じように、いつしか衣類も大量生産の波に飲み込まれて化学繊維と化学染料が当たり前に使われるようになり、皮膚も呼吸ができなくなっただけでなく、逆に化学物質が肌から体内に取り込まれて病気やアレルギーの原因を作るようにもなりました。

現代は、残念ながらほとんどの衣類が本来の「衣」の意味を完全に失ってしまっているようです。

そんな現代の衣服を本来の「衣」に戻そうとして活動をしている方がいます。

それは冒頭の本「あいをよる おもいをつむぐ」の著者であり、服のデザイナーである「さとう うさぶろう」さんという方です。

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さとう/うさぶろう
1948年、北海道生まれ。「うさとの服」デザイナー。日本で企業デザイナーを経験したのち、ベルギーの首都ブリュッセルでオートクチュール(高級注文服)の創作に携わる。1994年からエネルギーの高い布を求めて世界各国を旅する。1996年タイのチェンマイに拠点を移し、「いのちの服」づくりに着手。手つむぎ手織り、天然染めの布に“宇宙の法則”をデザインし、自然をまとうような心地よい服を誕生させる。「想い」ごと手渡しする「展示会」方式が、日本各地に広まっている

プロフィールにあるように、うさぶろうさんが作った「うさとの服」は、手つむぎ、手織り、天然染めの布で出来た完全な自然服です。素材は綿と大麻(ヘンプ)とシルクの三種類を使っています。

この「うさとの服」は、一度着たら普通の服が着れなくなると云われてますが、これは本当に着ると驚きます。個人的な感想としては、初めて着た時に一瞬で脳波がα波になったのを感じました。おまけに暑い日には涼しく感じ、寒い日は自然に体が温まり、本当に皮膚が呼吸をし、細胞が活性化しているのがよくわかります。

ちなみ最初は「さとう」だから「うさと」かと思っていたら、どうやらこのネーミングは「宇宙の里」というのが本当の意味のようですね。この自然服を着ることで、人々が宇宙というふるさとに還ることを願ってつけた名前のようです。

こんなスピリチュアル性全開のデザイナー、衣服は今まで見たこともありませんでしたが、このうさぶろうさんは、なにも昔からこういった真理を把握していたデザイナーであったわけではないようです。

昔は一切スピリチュアルにも関心がないどころか、むしろ現実的なビジネス思考バリバリのデザイナーであったようです。

それが42歳のある日に、突然どこからともなく啓示の声が聞こえてくるようになったそうです。

その中で「このままの生活を続けると、地球がもたない」「もつ地球、未来に続く地球にするため、あなたには何ができるのか」と問われ、それから全財産を投げ捨てて180度違うデザイナーとしての道を歩み出し、その結果生まれたのが「うさとの服」となったようです。

とにかく「百聞は一見にしかず」どころか、百聞も百見も一着にしかずということで、機会がありましたら是非とも「うさとの服」を着てみることをオススメします。

つい先日まで横浜店という店舗があったのですが、今は無くなってしまって店舗では京都店しかありません。ただ、うさとの営業スタイルは展示会方式が一般的なので、全国各地で展示会が開催されています。

【展示会スケジュール】
http://www.usaato.com/exhibition/

ちなみに自分が持っている「うさとの服」は、ほとんどが100%ヘンプの布です。不思議なことに素材を見ずに試着して、大体しっくりくるのが結果的にヘンプであることが多いんですね。


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※写真家の服部明美さんが「わとわまつり」で撮影してくれたワンショット

明日から船井オープンワールドで2日間横浜に向かいます。ちなみに色々あって現在の自分は丸坊主の修行僧のようになっているので、ある意味わかりやすい見た目だと思います。

休憩中はウロウロしているかと思いますので、どうぞ見つけたらお気軽にお声がけ下さい。