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今、「国を守る」ということ  日米安保条約のマインドコントロールから脱却せよ
【内容紹介】
 国やマスコミがほとんど情報を出さないにもかかわらず、心ある日本人が気づき始めていること。それは、「もういいかげん、日米安保条約のマインドコントロールから脱却しなければならない」ということである。狂乱する国際情勢の中で、アメリカの日本人洗脳工作はますます露骨になってきている。曰く、アジア情勢の危機によるオスプレイ配備。曰く、日本のためになるTPP参加。曰く、いざというとき頼りになる国はアメリカしかない……など、すべて、アメリカのアジア戦略にとって都合のいい言説でしかない。本書では、今、中国・韓国・ロシアなどとの領土問題などに揺れる国民感情を利用して、日本を思うようにさらに操ろうとしているアメリカの戦略を解説する。アメリカの思うツボにはまらないために知っておきたい知識を満載した、本当のことを知りたい人のための必読の一冊である。

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【まえがき】

日本を取り巻く事態は風雲急を告げています。
政治的には、連日、中国、韓国、台湾、北朝鮮、そしてロシアによる領海侵犯、領空侵犯、そして領土侵犯です。

いま連日、マスメディアが大騒ぎしていますが、どう考えても「騒ぎすぎ」です。
どうしてこんなに騒ぎたいかといえば、国民を洗脳したいからです。

「中国は危ない国だ」「韓国は礼儀知らずの国だ」
「北朝鮮はいつもミサイルを撃ってくる。拉致をとぼけ、拉致被害者を日本に帰そうとしない」
「ロシアは強欲な国だ。戦争で奪ったまま返そうとしない」
というように、日本を取り巻く周辺国家は危険きわまりない国々ばかりなのだ、と国民に刷り込みたいのです。
 
いったいなんのために?
  
オスプレイが急に配備されたことタイミングを考えれば一目瞭然でしょう。
国民の心から中国、韓国、北朝鮮、ロシアのあこぎさばかりインプットされればされるほど・・・。

「アメリカはなんて紳士的な国なんだろう」
「トモダチ作戦でもお世話になった」
「いざというとき頼りになるのはアメリカだ!」

こう考えてしまうのが普通でしょう。また、このように日本人を誘導したいから、わざわざアメリカは工作しているのです。
このカラクリを暴き、アメリカの対日戦略を白日の下に晒したいと思います。

経済的にはユーロ危機、中国バブルの崩壊、そして年明けには米国債の格下げをきっかけに株価暴落と債券危機、
よくて二年前の金融危機、下手をすると本格的な「大恐慌」が引き起こされる可能性だって低くはありません。

わたしはきわめて高い、と判断しています。

欧米、中国のデフォルトはいよいよカウントダウンに入ったと考えていいでしょう。
張り子の虎、はりぼて中国もすでに自壊しはじめています。

ヨーロッパはギリシャはとっくの昔に事実上デフォルトし、いまや、スペイン、イタリアまでドミノ倒しのように波及することは間違いありません。

そして、大恐慌が米国債引き下げによって引き金が引かれるのです。

ところが、ほとんどの人はそんなことはまったく考えたこともないでしょう。

「ユーロはきついかもしれないけど、債権買い取りを青天井にしたから危機は脱した」
「アメリカにいたっては株価が絶好調じゃないか!」
「中国は相変わらず世界の工場で、日本企業の進出は止まらない」

どれもこれもマスメディアの誘導報道のおかげで落ち着いたものです。完全なる油断。嵐の前の静けさ。

「結局、日本しか残らない」と言ったらさらに変人扱いされるかもしれません。
「首相が一年でころころ代わるどころか、半年で大臣がころころ代わる政権だよ」
「あの大地震の被害、とくに原発事故はなんの収束もしていない」
「放射性物質汚染が蔓延して、数年後、白血病やがんが多発するかもしれない」

こんな日本のとごに未来があるのか、と反論されそうですが、それでも外国、とくに欧米の先進国よりははるかにましなのです。

「えっ、日本て国債が危ないんでしょ?」

それも財務省とマスメディアの合作です。毎日、危ない危ないと報道されればだれでも刷り込まれてしまうものです。

「日本経済は円高が悪くなった。欧米、中国が崩壊したらもっと円高になる。考えられない不況になる」

これも事実とまったく正反対のでたらめな主張にすぎません。
欧米や中国は最悪の場合、ハイパー・インフレ(悪性の急激なインフレ)となってしまうかもしれません。

ところが、ぜいたくなことに日本だけは相変わらずデフレなのです。戦争でも発生しないかぎり、日本がインフレに転じることはなさそうです。

なぜ日本だけがデフレの心配をしていられるかというと、オイルショック当時(一九七三年と一九七八年の二回)に比べて円が四・五倍もの価値になっているからです。

それまで一ドルを三〇八円出さないと買えなかったものが、
円高(=円の価値が上がること)のおかげで八〇円以下で買えるようになりました。

当時の原油価格はバレル二四~二五ドルに高騰したので日本中が大騒ぎしましたが、
いまの原油価格でも為替がこれだけ円高に振れているおかげでわたしたちの負担は増えていないのです。

ユーロ危機で世界中の消費マインドが冷え込んだとき、「品質はいいけど高いから換えない。品質が落ちても安いものしか買えない」という風潮が蔓延し、輸出がもっとも減少したのは日本でした。

日本人は儲けるために仕事をしていません。そんな次元はそもそもないのです。
お客さんに喜んでもらえるように仕事をしています。

創意工夫をして自己実現をはかる。
チームで喜びをシェアするために仕事をしているのです。
世界中でお客さんのためにサービス残業をいとわずにやるのは日本人だけです。

世界中で貿易動向に左右されずにやっていける国は日本だけです。「輸出がだめになると日本経済はだめになる!」と思い込んでいる人は少なくありません。

日本企業は中国のように安かろう悪かろうの製品を低コストで製造するビジネスモデルはとっくの昔に卒業しています。日本でしかつくれない、きわめて高付加価値の製品ばかりつくっているのです。

だから、東日本大震災で被災したとき、世界中の工場が操業停止に追い込まれてしまったのです。

あのとき、火事場泥棒のように日本メーカーの仕事を奪おうと各国がしのぎを削りましたが、結局、品質が段違いなのでとうとう食い込めず、世界は東日本の復旧をしずかに待ってくれたのです。

日本を守る。それは領土であり、経済であり、生活であり、日本人の精神を護ることだと思います。

未曾有の危機を目前に、日本の可能性と日本人の霊性をより高めることを祈りつつ。

池田整治


第一章 「国を守る」ということ--日米安保条約を信じてはいけない!

第二章 米国債格下げが引き金を引く! 今度こそアメリカ発世界恐慌がはじまる!

第三章 ドイツの覚悟で未来は決まる! メンバー選びに拙速だったユーロの失敗

第四章 バブル崩壊で世界から見捨てられる? 中国経済は米国債と心中する!

第五章 QE3で原油高騰必至? アラブVSイランVSイスラエルの構造

第六章 TPP、医療問題、そして原発! 漂流する日本政治経済の未来図をデザインする!

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 つい先日にマインドコントロールシリーズの著者である池田整治さんより、新著【今、「国を守る」ということ】という本の原稿が届き、いち早く読ませて頂きました。

今回は日本を取巻く国際情勢のことや世界経済の今後の行方などを大胆にも予想しており、まさに2012年度の締めくくりと2013年以降の展望を描いた年末にはぴったりの一冊となっております。

特にまえがきにあるように中国の尖閣諸島、韓国の竹島問題をはじめ、こういった近隣諸国との摩擦の背後には必ずアメリカの存在があり、この背景に気づかぬ限りは、いつまでたっても日本は真の独立を果たすことはできないでしょう。

最近になっては、自民党が自衛隊を「国防軍」に改称し、憲法改正と国軍化を目指すことを明確に表明していますが、それと合わせたように北朝鮮がミサイル発射の準備を開始して極東での危機を煽っており、何か政治的に有利になるような国際的な画策が裏で仕組まれているような気配があるように思えます。

このままでは、見事に世論を操られて次の政権もアメリカの思惑通りに決められようとしています。

今回の著書では、PHPという出版社だけに、いわゆる“ 闇の勢力 ”などといった陰謀論的な話題は一切出てこない非常に現実的な視点で真実をあらわにしています。

陰謀論的な話題が大好きな人にとっては、その点だけは物足りない部分もあるかもしれませんが、大切なのは、表のメディアに洗脳されてまったく目覚めていない99%以上の一般大衆の人々が目覚めることであり、そういった意味では、今回の著書は、それらの人々でも読みやすく、理解しやすい内容となっているので、ごく一般的な価値観を持っている身内や知人に渡しても違和感のない本になっているかと思います。

中盤以降では、年明け以降から始まるアメリカやヨーロッパ経済、中国バブルの崩壊などを、それぞれ具体的な根拠を元に予測しており、経済や金融に興味を持っているビジネスマンにもオススメができるかと思います。

後半には、日本のTPPやワクチン問題なども取りあげており、国際情勢だけでなく国内のこともいくつかテーマにしており、非常にバランスが取れた構成のように思いました。

いずれにしても『今、「国を守る」ということ』というのは、決して国防軍などの軍隊をつくり、外国と武力を持って対峙するものではなく、本当に国を守るために必要なのは、国民がまずは真実を知ることであると思います。

こういった本が普及し、少しでも自分の手の届かない範囲の人々が洗脳から目覚めることを願います。



一方で読者の方々、そして池田さんからも緊急講演会のお知らせも頂戴しました。

日時は、これまた最近はイベントが全国各地で多い12月8日(土)であり、場所はちょっと珍しい東京の国分寺です。

講演のテーマは「東京直下型地震と原発問題」であり、スペシャルゲストは、何と五井野正博士です。

東京直下型地震と原発問題2

◆ 五井野博士との緊急講演会「東京直下型地震と原発問題」
緊急に五井野博士と講演会を行います。
 是非、真相を知りたい方はお越し下さい。

放射線被曝のスペシャリストが、
あなたの知らなかった真実を今明らかに!
...
 「東京直下型地震と原発問題」

● 日  時

 2012年12月8日(土)1800~2115

 ・五井野正博士ゲスト講演 18 時00 分~ 20 時00 分
 ・池田整治氏講演     20 時15 分~ 21 時15 分

● 場  所

  国分寺Lホール
  国分寺市南町3-20-3( 国分寺駅ビル8 階)

● 参加費

  一般 2,000 円 学生 1,000 円

● 申込(追記:満席となりました)

  一般社団法人 人権擁護安全保障連盟
  〒100-0014 東京都千代田区永田町2-4-7
      秀和永田町レジデンス302
  TEL:03-6268-8036 FAX:03-6268-8034

■池田整治(いけだせいじ) 氏 プロフィール
1955年、愛媛県愛南町生まれ。防衛大学校国際関係論卒業。
空手道8 段、全日本実業団空手道連盟理事長。東藝術倶楽部顧問。
美し国副代表。ワールドフォーラム副代表幹事。
 90 年半ばの第一次北朝鮮危機における警察と
の勉強会、引き続くオウム真理教上九一色村
サティアン強制捜査に自衛官として唯一同行
支援した体験等から独自に世の中の本当の情勢
を勉強する。

 著書に「マインドコントロール」シリーズ、
「超マインドコントロール」シリーズ(マガジンハウス)、
「原発と陰謀」(講談社)、など多数。

『マインドコントロールX』は、3.11 の大地震、津波、原発事故を受けて、
いかに自衛隊が動いたのか。
避難民救護や行方不明者の捜索にあたったかなどの
自衛隊員の労苦が語られている。

『原発と陰謀』は、電源喪失による原子炉溶融を3月11日前に指摘した
元陸将補が語る、原発の構造的欠陥とテロの恐怖。
「第2のフクシマ」は全国にまだたくさんある、と訴える。


■ 五井野 正( ごいのただし)博士プロフィール
●ロシア自然科学アカデミー正会員
●スペイン王立薬学アカデミー会員
●ロシア国立芸術アカデミー名誉正会員
●フランス芸術文化勲章受章
他、博士・名誉教授・アカデミー会員多数

 1950 年6 月27 日、新潟県上越市に生まれる。
神奈川県多摩高校卒業後、単身北欧に渡り、
スウエーデン・ストックホルム大学でスウエーデン語を学ぶ。
北欧滞在中に環境問題に関して大きなカルチャーショックを受ける。

1973 年(昭和48 年)、富士山周辺に芸術村を設立。
1974 年、ウイッピー総合研究所を設立。

科学者、発明家、画家、社会運動家、著述家、音楽家として活躍。
一般財団法人・歌川門人会代表理事。
画家としては、(歌川正国)の雅号を持つ。 

 2011 年 福島原発事故の放射線外部被爆対策として
ナノテクノロジーを駆使した
「対放射線防護服に特化した高機能繊維加工の技術開発」
により関東経済産業局長から認定証を取得し、
放射線を防護する特殊なスーツ用の新素材開発に道を開く。

最近はニビル関係で話題となっている五井野博士ですが、原発問題や放射能に関する知識も尋常ではなく、むしろ、その分野に至っては世界有数の専門家であります。

【内部被ばくは外部被ばくの600倍】

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※チェルノブイリの4号炉に調査団の一員として入る

アカデミー会員であることから、チェルノブイリの4号炉に調査団の一員として特別に事故の後に調査にも入ったことがあり、知識や理論だけでなく、実体験として原発や放射能の脅威についてを知っています。

チェルノブイリ4号炉の調査では、現在の福島第一原発よりも低い放射能だったのにも関わらず、近くなるにつれて皮膚が赤く焼け、中に入った後は鼻血が出て、血管もむき出してきて大変だったそうです。

それにしても五井野博士は、翌日の9日(日)の午後からは確か福島県で講演だったかと思いますので、本当に多忙な中での緊急講演になるかと思います。

こちらもご都合がつく方は、是非ともご参加下さいませ。