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「アウト・オン・ア・リム」 シャーリー・マクレーン
<解説>
「愛と追憶の日々」で、アカデミー主演女優賞を獲得した著者は40代初めに世界中を飛び回る。
その中で、インドのヨガ教師から前世のあることを示唆され、ヒマヤラのラマ僧との会見で、デ・ジャブを覚え、スウエーデンの霊媒師から、精神世界の説明を受けるなど、奇妙で不思議な体験を繰り返す。その結果、自らのこれまでの即物的な生活を反省し、ついには、俳優ピーター・セラーズの突然の死を予知したり、体外遊離を経験するまでになる。それまでは「実利的な合理主義者」だった著者が、オカルテイックな領域の存在を認めるに至るまでの経緯が、平易な文章で書かれている。それだけに、精神世界に対して疑いの目を向けるであろう大多数の人々にも、納得のいく仕上がりになっている。現在、精神世界をにぎわす様々な要素を勉強できると同時に、世界的女優とその恋人との、大胆な逢瀬の様子を、のぞいてみることもできる。両方の意味でセンセーショナルな話題を提供した一冊だ。

 全米で300万部を記録し、日本でもベストセラーとなって一気に精神世界ブーム、現在でいうスピリチュアルブームを世界に巻き起こした「アウト・オン・ア・リム」という本が、今から30年ほど前にアメリカで出版されています。

この本は、ハリウッドの大女優であるシャーリー・マクレーンが自身の神秘的な体験を赤裸々にカミングアウトした暴露本であり、スピリチュアルなこと(輪廻転生や霊魂の理解)が一般的でなかった時代、それも保守的なアメリカでこのような内容の本を出すことは、女優としてのキャリアを考えると非常にリスクの高い出版だったようです。

『アウト・オン・ア・リム(Out on a Limb)』とは「木の上の果実(真理)を得るためには、“危険を冒して”枝の先まで行かなければならない」という意味であり、本の中でもシャーリーの身体的にも精神的にも数々の挑戦が綴られていますが、この本の出版もまさに「アウト・オン・ア・リム」の1つだったのかもしれません。

この本を知ったのは、エイトスター・ダイヤモンドの田村熾鴻社長(前世でシャーリーの息子)がきっかけであり、その後、偶然にも仲の良い友人が持っていたので借りて数年前に読むことができました。




特に印象深かったのは、上記の再現ビデオにも出てくるシャーリーが初めて体外離脱を体験する場面です。

シャーリーは、ペルーにある4000メートルの高地の温泉につかっていると自分の意識が次第に拡大していき、やがて自分の魂が身体から離れ、空中に高く登って宇宙まで行って帰ってきたことを経験しています。

昨晩に突然このシーンを思い出しました。

というのも夜遅くにお風呂に入っていると久しぶりに金縛りにあい、この時のシャーリーと同じように入浴中に体外離脱しかかったからです。ただ、シャーリーのようなロマンチックな雰囲気でまったくなく、自分の場合はいつも何者かが強引に向こうの世界へと連れ去っていきます。

昨晩はいつもよりも疲れていたせいもあってか、入浴中に意識は半分夢の中でうたた寝をしていると、頭の30〜40cm左ななめ上あたりから見知らぬおじさんが必死に語りかけてくる声が聞こえ、「うるさいおっさんがいるなぁ」と思って意識をその声に傾けた瞬間に金縛りに合って動けなくなりました。そして目も開かなくなり、頭がグルグルまわって地面と壁がどっちかわからない無重力のような感覚になって意識が遠くへと吸い込まれていきました。

「このままいくと、また向こうの世界に連れていかれる」

と思い、あれこれ冷静に考えた末に「万が一溺れたら嫌だから戻ろう…」という「アウト・オン・ア・リム」とは正反対の結論に至り、自ら金縛りも解いて強引に意識も肉体へと戻しました。自分の意志で行くなら良いのですが、勝手に連れていかれるのは嫌なので…。

02
※フォーカス・レベルと意識の状態
● フォーカス1(通常C1(Consciousness 1)と呼ばれています)
意識が物質世界にしっかりある状態。覚醒した状態。

● フォーカス10(Mind Awake / Body Asleep)
「肉体は眠り、意識は目覚めている状態」。意識が肉体の束縛から自由になり始める状態です。

● フォーカス12(Expanded Awareness)
「知覚・意識の拡大した状態」。意識は肉体的・空間的な束縛から自由になり、五感を超える知覚が起こったり、ガイドやハイヤーセルフと呼ばれる意識存在と交信することが可能になります。

● フォーカス15(The State of No Time)
「無時間の状態」。意識は時間的な束縛から自由になり、過去や未来へ行くことができるようになります。また、単に"存在する"、"空"の状態――瞑想などの究極の境地とも言われています。

● フォーカス21(The Bridge State)
「この世(Here)とあの世(There)の架け橋」、物質世界と非物質世界との境界です。ガイドなど、ここよりも上のフォーカス・レベルにいる意識存在と会って交信するのに適しています。

● フォーカス23(New Arrivals)
自分が亡くなったことに気がついていないとか、この世への未練や執着が強いなどの理由で、この世に非常に近い領域で囚われ、留まっている意識状態です。

● フォーカス24~26(Belief System Territories)
信念体系領域と呼ばれます。同じことを頑なに信じる人たちが集まり、その共通の想いが一つの世界を形作り、人々の意識は集団で囚われています。ここには、さまざまな信念や価値観に基づいた無数の世界があります。

● フォーカス27(The Way Station)
人はここに来て初めて次の生へ輪廻転生できます。概念的に表現すれば、受け入れの場、癒し・再生の場、教育の場、計画の場など、さまざまな機能をもつ場所(センター)に分かれています。

● フォーカス35
地球生命系内の、時間を超えた自分の意識の広がり・つながり(I/There)が把握されます。このレベルには現在、地球外生命体が多数集まっていて、今後起こる地球生命系の一大変化を観察しています。その現象をロバート・モンローは"ギャザリング"と呼んでいます。

● フォーカス42
太陽系を超えた、太陽系近傍の銀河系内の自分の意識の広がり・つながり(I/Thereクラスター)が把握されます。

● フォーカス49
銀河系を超えた、銀河系近傍の自分の意識の広がり・つながり(I/Thereスーパー・クラスター)が把握されます。

● さらに上のレベル
この宇宙を超えた、さらに大きな自分の意識の広がり、つながりが把握されます。また、上へ帰還する大きな激しいエネルギーの流れが把握できます。

 左右の耳から波長がわずかに異なる音を聞いて意図的に変性意識にさせて体外離脱をする「ヘミシンク」の意識の状態カテゴリーでいえば、昨晩はフォーカス10〜12あたりをさまよっている感じでした。

「このままいくと、また向こうの世界に連れていかれる」という言葉どおり、自分の場合は、何度か体外離脱というか神秘体験を経験しており、特に初めて別世界に行ったのは非常に衝撃的な出来事であり、今でもはっきりと記憶に残っています。

とはいえ16歳か17歳か忘れてしまいましたが、高校生の時、真夜中に自宅のソファーで横になっていると突然金縛りにあって体が動かなくなって目も開かなくなり、それと同時にどこからともなく数十人もの僧らしき人間がマントラを唱える声が聞こえてきました。

すると、グルグルと頭の中がまわって無重力状態となり、やがて意識がどこか深い世界へと吸い込まれていきました。

体外離脱をした人であれば、この後はソファーで寝ている自分を見たり、肉体を離れて空間や時間を飛び越えて自由に遊びまわれたのかもしれませんが、自分の場合はそんな良いものではなく、意識がはっきりと戻って目を開けると、そこはまったくの別の世界が広がり、そして自身もその世界の中にいました。

そこは、どこまでも果てなく続く暗い暗い世界であり、無数の光の灯火や祭壇のようなものも見えましたが、人の気配もなく暗闇の世界で独ぼっちでした。

この別世界にいる時って、本当に今の現実と同じ様に肉体を持っている感覚があるし、不思議と五感も感じられるんですよね。人間は死んだ直後も意識がはっきりしており、死んだ人間は自分が死んだことがわからないといいますが、それは確かにその通りだと思います。

この場合は何となく「別の世界に来てしまった」という感覚はわかるのですが、果たして自分がどこからやってきたのか、この世界に来る前に自分がどの世界にいたのかまでは、思い出せないようになっており、そういった意味では、意識や五感もはっきりしているものの、一種の記憶喪失になっているような感じでした。

ただ、現実世界に戻るのは至って単純で一瞬であり、とにかく帰り道がわからないので、ひたすら「どこから来たっけ?」と考え続けていると、ふとソファーのイメージが湧いてきて、その瞬間に元の現実世界へと戻ってこれました。

最近になって、この時に自分がどこの世界に行っていたのか知りましたが、どうやらヘミシンクにおけるフォーカス21の意識状態である「この世(Here)とあの世(There)の架け橋」にいたようです。

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つまり、途中の階層を飛び越して一気に「三途の川」の世界にまでやってきてしまったようであり、ここで向こう岸の世界にいったらシルバーコードも切れて戻れなくなっていた可能性が高かったようです。誰が何の目的で連れ去ったのかまではわかりませんが、何者かが意図的に連れ出していったのは間違いないみたいです。

その後も金縛りは度々あって肉体を少し離れることは何度あったのですが、ここまではっきりと別世界に自分が存在していた体験は他にはありません。もちろん、たまに未来の地球や他の惑星のビジョンを見たり、UFOに拉致される経験もありますけどね。

でも、フォーカス1の意識が物質世界にしっかりある状態の自分は、いたってごく普通の人間であり、特別なものは何も見えないし何も聞こえません。

それに別にこんな場所で自分なんかが自身の見えない世界の体験を語っても大した影響力もないので、やはり日本でも誰か有名な方が「アウト・オン・ア・リム」のような暴露本を出してほしいものです。きっと多くの方が、実は誰にも言えない不思議体験をされているとは思いますし、有名人の中にも宇宙人が紛れ込んでいるのも知っていますので…。