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※線引き後の田んぼ

 今年から1枚の田んぼをお借りして、可能な範囲自力で米作りをやっているのですが、明日はようやく田植えとなります。

5月が鬼のようなスケジュールであり、早朝に起きて畑や田んぼをやって外出先から帰ったら着替えてまた農業へ行ってと・・・まるで部活動真っ盛りの青春時代のような生活を送っていましたが、それでも時間が足らずに伸ばし伸ばしになり、一昨日にやっと線引き(苗を植える目印)が終わって何とか明日の田植えに間に合ったという感じです。

とはいえ、まだまだ土壌はデコボコして土が高いところと低いところではっきりと分かれていますし、線引きも慌ててやったのでラインが曲がっていたりと、プロから見たら怒られてしまうような状態のまま色々とお米作りが進んでいますが、まずは今年は一貫してやりきることが目標でもあるので、明日の田植えも細かい部分は気にせずに楽しくやろうと思っています。

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※戸邊秀治さんの神業の線引き(2012年)

ちなみに、この田植え前の線引きの作業ですが、この手法を教えて頂いたのは、昨年に色々とお世話になった戸邊秀治さんです。

戸邊さんは、新潟県十日町市で「日本一高いお米」の生産者として有名な方です。その値段は、1kg=約3,000円で東京のデパートで販売されていますが、その価格以上に驚きなのは、実際の生産過程です。

戸邊さんは農薬や化学肥料は当然ながら、機械類も一切使用せずに、家族だけの人力で1町歩(10反=3000坪)もの田んぼをやっています。

今年に至っては、家族のお手伝いがほとんどなく、ほぼ一人で70%以上をやっているそうなので、たった1反にも満たない田んぼ、それも機械を使いまくっている自分にとっては、もはや想像を超えた世界で生きている方です。

現在61歳となる戸邊さんですが、この規模をこの手法で実践できるのは、ただ鍛えられた肉体があるからだけでなく、元々理系のエンジニアであっただけに、頭をフル回転させて、いかに手作業でも合理的に楽をしながら効率の良い農業が出来るかをとことん突き詰めて実践されていたからだと思います。

そもそも「米」と言う字を分解すると「八十八」となり、これは米作りは八十八の手間をかけて作られた事から由来すると言われているほど、お米作りには多くの手間ひまがかかりますが、その1つ1つの作業を人力でも機械に劣らず最速で最善な手法を戸邊さんは自ら考案し、それをノウハウとして確立させて持っています。

私もまだ、その一部分しか実際に見てはいませんが、それだけでも非常に考えられた手法に感動を覚えました。本当に次世代の日本人、特に現代の若者には知ってほしいノウハウを山ほど戸邊さんは持っていますので、私自身も勉強しながらですが、また機会を見て皆さんにもご紹介していきたいと思っています。

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また、以前にもお伝えしましたが、戸邊さんはちょうど今の私と同じ年齢の頃、30歳の時に脱サラをして、そこから苦労に苦労を重ねて日本一のお米生産者になった方です。

若い頃から「このままでは地球環境は壊滅する」と思っていた戸邊さんは、日本の高度成長期、バブルといった時代の波に飲み込まれず、かなり昔から環境問題やエネルギー問題、そして食料問題にも関心を強く持っており、「やがて化石燃料が使えなくなる時代が来る」ということを見据えて何十年も前から一般の人々とは違ったレールで人生を歩んできています。

先日もヘンプの話題で出ましたが、近い将来に化石燃料、それも特に石油に対する人類の付き合い方は大きく変わる時がやってくると思います。

それは、地下資源である石油をこれ以上掘り続けることをやめて、今ある石油製品を100%油化させて再利用し、同時に地上資源である植物エネルギーや自然エネルギーへと切り替えることです。

これは確かに近い将来に予想される石油危機への対策でもありますが、一般的に言われている石油危機とは、すべて人為的なものであり、本当の意味での石油危機とは、タブーである地下資源を使用し続け、地球環境を変えてしまうことになります。

石油が枯渇するというのも意図的な噂であり、戦争や通貨危機による石油価格の高騰なども人為的操作のもとで行われますが、それ以前に宇宙の法則のタブーである地下資源を利用することは次の新時代には許されないことなので、どちらの理由にしても、近い将来に石油が使えなくなる時代がやってくると思います。

今は、スピリチュアルブームや精神世界に目覚める人も多く、真実に気づいて、それこそ覚醒しているような方も増えているようですが、それでも「当たり前のことが当たり前でなくなる」という危機感を持って、そのために実際に行動へと移している人は、まだまだ少ないように感じます。

「石油(エネルギー)がある」「いつでも食べるものがある」「お金の価値はいつまでもある」、今の社会にいるとマヒしてしまう、そんな当たり前の多くのことが、ある時を境に当たり前でなくなる時がいつやって来てもおかしくはない時代が今です。

なぜなら、先ほどの地下資源の話と同様に、これらは人為的に作られた世界に存在する象徴的なモノ(エネルギー)であり、そして今はまだ本物ではないため、次の本物の時代には残れない可能性の高い存在だからです。

今年は世界のひな形である日本の神様が、すべて総入れ替えされますが、それはある意味地球というシステムが強烈にアップデートされる時であり、こういった目に見えない世界の仕組みが大幅に変化すると、確実にこちらの目に見える世界も大激変します。

そうすると旧システムによって作られたモノは、自然に消えてしまう可能性が高く、その中には地下資源や今の金融システム、さらに「【人】を【良】くする」ための「食」ではない偽りの食料というのは真っ先に淘汰されるかもしれません。

だから、今恐れられているTPPなんぞは、これによって人工食品が増えることを危惧する時代ではなく、新システム(神々)の日本で、こんなものが当たり前に流通するようなわけがないので、多少の時間の誤差はあっても、このままでは、何かしらの理由によって日本から食料が消える心配をした方がよいと思います。

食料に限らず、どんな変なモノや悪いモノ(者?)も、放っておいても自滅する時代となるので、すでに気づいた人々は、それらを排除したり退治することに力と時間を費やすのではなく、それらが消えた後の代わりとなる存在を今から確実に構築することが大切だと思います。

システムが新しくなれば、今まで封印されていたモノも封印が解かれますし、何をするにしても、新時代に必要なモノであれば、時代も世界も追い風になっているので、きっと今までのように潰されたり苦労せずに上手くいくはずです。

例えば石油であれば植物エネルギー、それもヘンプの復活と普及であったり、食料であれば、再び日本の自給率を高めることです。

この2つだけ見ても、やはり植物の力(地上資源)が最重要となり、そして農業というか「農」という存在を日常の中に多くの人々が取り入れることが望まれます。

そもそも「百姓」という字も、「百」とは沢山で「姓」は姓名の姓です。

つまり、元々は「どこにでも沢山居る輩」という意味であったと考えれば、「百姓=農民」と考えずに、庶民が「半農半X」となる本来の百姓の時代がやってくるのだと思います。

とはいえ、まずは自分自身が実践をし、試行錯誤を繰り返して経験を積まないと何も偉そうなことは言えません。

そして離島で芋を洗って食べる習性を始めた猿が出始めたら、いつの間にか日本全国の猿が芋を洗うようになったという「百匹目の猿」の現象は、意識という部分だけでなく、芋洗いに象徴されるように、恐らく行動においても一気に転写されるものだと思っています。

だから、むなしくとも、大した成果を感じられなくとも、まずは次の時代に必要だと思ったことは自ら実践することを大切にしています。同様に、誰が見てなくとも知らずとも、どこかできっと未来の地球のことを想って様々な活動を実践されている方が多くいると思いますので、そういった方々も是非ともめげずに行動を続けて欲しいと思います。

そこで生まれた渦が、いつしか巨大な流れるプールとなって多くの人々を自然に巻き込むことになると思います。そして、その「いつしか」は、決して何十年や何百年先の世界ではなく、もう目前にまで迫っていると思いますから・・・。