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本日は2015年1月23日の“ひふみの日”。ちょうど3年前の2012年1月23日の新月の日にスバルランド株式会社(現・やつは株式会社)を設立したので、今日は3周年目の会社創立記念日となります。

当時は、富士山のお膝元である富士河口湖町が拠点でしたが、2013年の夏に八ヶ岳へと移し、2014年春には会社名を“やつは”に改め、最初は1人で始めた会社も今では多くの仲間にサポートして頂けるようになりました。

2015年となった今、八ヶ岳にはさらに多くの魂友の方々が集い、また新たな展開が次々に始まろうとしています。

2011年3月11日の大震災をきっかけに、新たな時代の生き方を模索する中で見つけた答えは、自給自足ができる自立した“個”の確立でした。

その自立した個の集合体が新しい時代の会社となると確信し、やがては「半農半X」を基盤とした“法人コミュニティ”を目指すようになりました。

半農とは、つまり農業を主体とした食糧生産の自給自足が出来る企業であり、その企業で働く人々が「食べるに困らない」状況を生み出すことを最優先として考えています。

もちろん企業として継続するために「お金を稼ぐ」ということをおろそかにはしませんが、それと同等か、むしろ「お金を稼ぐこと(給料を支払うこと)」よりも、まずは「食料を提供すること」の方が最終的には大切だと思っています。

そこには「生きる」という人間にとっての生存目的に対する考え方が、今の資本主義経済の価値観とは少し異なっており、現在の人々の多くが「生きるために必要なのはお金」となっていますが、それを「生きるために必要なのは、まずは食べることから」という基準になっているためです。

これから先の大激変の時代、いつ何がきっかけで今の社会システムが崩壊し、今日まで当たり前にあったお金の価値が突如なくなり、明日食べるものさえ手に入らなくなる時代がやってくるかわかりません。

そこまで行かずとも、過去のリーマンショックや大恐慌のような経済クラッシュがいつ起こってもおかしくはなく、その時に会社として「給料が払えないので辞めてください」とは言いたくもないですし、それよりは「給料は払えないけど、せめて食べる物だけでも・・・」と言える状況をつくっておきたいからです。

もちろん、食べ物さえあれば必ずしも生きられるというわけでもなく、ある程度の豊かな生活を望むのであれば住居やエネルギー問題も自給できる環境が望ましいですが、それは徐々に法人コミュニティとして発展していく上で整えていくことで、初期の基盤としては、何よりも食料自給が必要だと思っています。

「なぜ、コミュニティのベースを法人であることにこだわるか?」

というと、やはり今の時代は、まだまだ資本主義経済の枠にはまった「お金の世界」であり、この世界から完全に逸脱して共同体を生み出そうとすると、それは怪しい新興宗教となるか、もしくはNPOやNGOとしてやったとしても、どうしても何かに依存したり、自由度や発展性に限界が生じてしまいます。

そのため資本主義経済の大枠が継続する限りは、あくまでも「日本円を稼ぐ」ことにも注力し、同時に食料からエネルギー、日常の必需品に至るまで自給出来る分野を少しずつ増やしていく二足のわらじの活動が必要だと思います。

完全なる自給自足体制が整うまでは、稼いだ日本円で自分達では生み出せないものを取り寄せるためにお金を使うこと時期も一定期間は必要だと思います。

「普通の会社と法人コミュニティは何が違うか?」といえば、理想だけいえば山ほどありますが、まず基本的には、一緒に仕事をするメンバーを“社員”と思うか“家族”と思うかの違いが大きいかと思います。

今の時代、この“家族”という定義ほどあやふやなものはないと思っています。

親が子どもを殺したり、反対に子どもが親を殺したりと、村が1つの家族だった時代から一族だけの拡大家族となり、やがて核家族にまで分離した行く末は、もう人類として落ちるところまで落ち、その核家族も中身は仮面夫婦、父親は仕事尽くめで実質母子家庭ならまだしも、両親は遅くまで共働きで子どもは保育園や学校、習い事に預けっぱなしともなると、もはや血縁だけの家族の存在意義や必要性を改めて問われているような状況だと思います。

もちろん、血の繋がりも重要であるとは思いますが、それだけが“家族”のすべてではなく、考え方次第では、DNAとしても先祖を辿れば皆が親戚のようなものであり、また魂が永遠であれば、過去生の中で一緒だった家族だって、魂の中では今も昔も家族関係であるのは変わりありません。

三次元(時間も入れて四次元)の地球から五次元の地球に移行している今、今生の時間軸や目に見える物質的な関係性なども飛び越え、魂の記憶やご縁によって繋がる仲間同士や家族同士の再構築が始まっているように思えます。

「見知らぬ他人も外国の人々さえも、皆が家族であり仲間」

人類皆が、もう少し広い視野を持ってお互いを受け入れ合って“地球家族”という考え方となれば、愚かな紛争や悲しい家族事件もなくなる時代がやってくると思います。

その最小モデルの1つが、法人コミュニティであり、一緒に仕事をする仲間を家族として認識していくことから地球家族の一歩が始まるものと思っています。

生きていくためのベースを皆で整え、お金がなくとも豊かな生活基盤を作り出し、その上でそれぞれ本当にやりたいこと、得意なことを実践して助け合っていくことで、地球環境も取り戻す循環する企業活動となるのが理想です。

“やつは”では、この先も多くの仲間や家族を増やし、自立した個の集団による新時代の循環型自給自足モデル社会を八ヶ岳周辺で実現しようと思っています。

ご縁ある皆様との、今後の出逢いを楽しみにしております。