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ダ・ヴィンチ・コード (映画)
ある夜、ルーヴル美術館の館内で銃弾を受けた男の遺体が見つかった。それは館長のジャック・ソニエールであったのだが、不思議なことにその身体はダ・ヴィンチによる「ウィトルウィウス的人体図」を模した形になって床に転がっていた。さらに奇妙なのは、その附合がソニエール自身の意思によって表されたものだということだった。つまり異様な絵姿は被害者が最後に残したメッセージであると考えられる。
パリで講演を行い、書店でサイン会を行っていたハーバード大学の教授ロバート・ラングドンは、フランス警察のベズ・ファーシュ警部に呼び出され、宗教象徴学の専門家として捜査協力を求められる。ロバートはすぐさま警部と共にルーヴルを訪れ現場の検証を行うが、ソニエールの意図は掴めない。困惑するロバートの前に現れた暗号解読官のソフィー・ヌヴーは、彼に身に危険が迫っていると告げる。警部の目を盗んで彼をトイレへと呼び出した彼女は、ロバートがすでにこの殺人の容疑者と目されており、いまにも警部が逮捕する気であることを説明した。たしかにロバートはその夕方にソニエールと会う約束をしていたし、現場にも彼の名が残されていたという。また、事件が起きた時間のアリバイも無い。しかしロバートにはまったく身に覚えがないことだった。ソニエールは知人ではあったが、特に親しい仲でもなかったし、今回連絡を受けたときもその意図も分りかねていたほどだった。しかしソフィーによればソニエールは自分の祖父であり、現場に残っていたのはロバート・ラングトンを探し出して彼に託せという意味であるという。ロバートは今一度ソニエールが床に残したメッセージを見直し、そこからダ・ヴィンチの名と、絵の裏に隠された鍵を発見する。
この鍵こそ、ソニエールが狙われた理由であり、二人に残した遺志であるに違いないが、その正体を見極める前にファーシュの手に落ちれば故人の死は無駄になり、濡れ衣を晴らすことも難しくなる。ロバートとソフィーはなんとか警察の目を逃れてルーヴルを抜け出すことに成功するが、ファーシュの疑念はいっそう深くなり、追及の手も厳しさを増してしまう。
ロバートは旧友であるリー・ティービングの屋敷を訪れて意見を仰ぐが、そこで事件の背後に潜む恐るべき物語の示唆を受ける。
それは聖書にも記される失われた聖遺物、聖杯を巡る確執である。長い歴史の中で何度も繰り返され、しかし明るみに出ることなく隠された戦い。それこそがこの事件を動かす者たちが持つ動機であるというのだ。 ダ・ヴィンチもまたそうした物語の中に身を置いた一人であり、作品を通じて残した暗号(コード)にもキリスト教の歴史を根底から覆す意味が隠されているとリーは言う。たとえばそれは著名な壁画「最後の晩餐」の画面にもあり、ダ・ヴィンチはそこに聖書では生涯を独身で終えたはずのイエス・キリストが、じつは俗にマグダラのマリアと呼ばれる女性と結婚をしており、磔にされたとき、彼女はキリストの子供を身ごもっていた、という意味を込めているという。
はたしてソニエールがロバートに託そうとしていたのは何だったのだろうか。そして何者が、どんな意図でそれを防ごうとし殺したのか。ロバートとソフィーは警察に追われながらダ・ヴィンチの暗号とそれを巡る事件の謎に挑んでいく。(転載終了)

世界で7000万部も売れたベストセラー推理小説「ダ・ヴィンチ・コード」。2006年に映画化され、日本でも大ヒットとなり、小説も映画も見たことがなくとも、その名前を知らない人はいないほど有名な作品です。

自分自身、小説は読んだことがなく、映画はDVDで大昔に見たことがありましたが、開始10分以内で眠ってしまい、当時は宗教にも陰謀論にも一切興味がなかったので、あらすじも知らずに「自分には縁のない映画だな」と思って、それっきり見ることはありませんでした。

ところが、先日にスペイン・ポルトガルを巡るにあたって、現地で「マグダラのマリア」の足跡を辿っていく中、そこで「ダ・ヴィンチ・コード」がイエス・キリストとマグダラのマリアをテーマにした内容であると初めて耳にし、とても興味深いので帰国後に改めて映画を見てみました。

世界で7000万部、日本でも1000万部も売れた有名な小説が原作のため、どこまで本当のことが公開されているのか正直疑問ではありましたが、予想に反して「ダ・ヴィンチ・コード」の内容は真実をついている部分が多く、ストーリーも上手くまとめられていて非常に面白かったです。

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冒頭のあらすじにもあるように、この映画で鍵となるのは“聖杯”であり、イエス・キリストが磔となった2000年前より、現代にまで続く“聖杯”を巡っての水面下の争いが存在するといった内容です。

その聖杯とは、実は人工的に作られたグラスのことではなく、女性を象徴する子宮のシンボルであり、結論からいえば、それはイエス・キリストの血を受け継ぐ者、つまりは「キリストの末裔」のことであったのです。

「キリストの末裔」が現代にまで続いて存在しているとなると、生涯独身であったはずの神の子イエス・キリストの伝説の物語は大きく変わってしまうものであり、聖書の信憑性が揺らぎ、世界20億人以上もいるキリスト教信徒、中枢にあるバチカンが窮地に立たされるほどのショッキングな出来事となります。

イエス・キリストは神の子ではなく、普通のユダヤ人の人の子であったはずが、今日までの教会を動かしてきた人々が、自分たちの都合で信仰を生み出すために神の子に仕立て上げ、イエスが人間であった記録や伝承をすべて闇へと葬り去り、その中でも最も隠さなければならなかった存在が配偶者であり、イエスの子を宿ったマグダラのマリアだったのです。

この現代のキリスト教の真実を根底から覆す、宗教社会を崩壊させるほどの力を持ったマグダラののマリアとその末裔を守る秘密結社が存在しており、それがレオナルドダ・ヴィンチも所属していたという「シオン修道会」という組織となります。

宗教支配のためにバチカンを動かしている陰の勢力と対立するシオン修道会の聖杯を巡る争いを描いたのが「ダ・ヴィンチ・コード」の物語であり、一般的には“フィクション”として片付けられていますが、細かい点は別として、大まかな内容としては真実に近い部分があると思います。

「マグダラのマリアはイエス・キリストの妻であった」

シオン修道会の総長であったダ・ヴィンチは、自らの作品の中に暗号として、その真実を隠しており、それがかの有名な「最後の晩餐」の絵に描かれています。

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「ダビンチ・コード」ダン・ブラウン著、越前敏弥(訳)角川文庫
「待ってよ」
ソフィーは言った。
「聖杯は女性なんでしょう?<最後の晩餐>に描かれているのは、十三人の男性よ」
「ほんとうかね?」
ティービングは眉をあげた。
「よく見るといい」
ソフィーは半信半疑で絵に歩み寄り、十三人の姿をながめた。中央にイエス・キリスト、その左側に六人の弟子、右側にも六人の弟子。
「みんな男よ」
ソフィーは断言した。
「おやおや。主の右の誉ある席に座している人物はどうかね」

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ソフィーは、イエスから見てすぐ右側の人物に目を凝らした。顔立ちや体つきを観察するにつれ、驚愕がこみあげてきた。赤い髪がゆるやかに垂れ、組んだ指は華奢で、胸がかすかにふくらんでいる。この人物は疑いもなく・・・女性だ。
「この人、女よ!」
ソフィーは叫んだ。ティービングは笑った。
「驚いたかね。もちろん、作者がしくじったわけではない。レオナルドは男女の描き分けに長けていた」
ソフィーはキリストの横の女性から目を離せなかった。<最後の晩餐>は十三人の男の絵のはずだ。この女性はだれだろう。何度も目にした名画なのに、この異常きわまりない特徴には一度も気づかなかった。
(中略)
「この人はだれなの?」
ソフィーは尋ねた。
「この女性は」
ティービングは答えた。
「マグダラのマリアだ」
ソフィーは振り返った。
「あの娼婦の?」
そのことばで自分が傷つけられたかのように、ティービングは短くため息をついた。
「マグダラのマリアは娼婦などではない。その不幸な誤解は、初期の教会による組織的中傷の名残だ。教会がマグダラのマリアを貶めたのは、その危険な秘密を---聖杯としての役割を---闇に葬るためだ」
「役割?」
「さっきも言ったとおり」
ティービングは説明した。
「かつての教会は、人間の預言者であるイエスが神だと世間を納得させなくてはならなかった。それゆえ、イエスの生涯の世俗的な面を記した福音書を、すべて聖書から除外した。しかし昔の編集者にとっては不都合なことに、とりわけ扱いにくいひとつの話題が数々の福音書に繰り返し現れていた。それがマグダラのマリアだ」
ティービングは間をとった。
「より具体的に言えば、イエス・キリストとマグダラのマリアとの結婚だ」
「なんですって」
ソフィーはラングドンに目をやり、それからティービングへもどした。
「史実として記録されている」
ティービングは言った。
「そしてダビンチはまちがいなくその事実を知っていた。<最後の晩餐>は見る者に対し、イエスとマグダラのマリアが夫婦だったと叫んでいるも同然だ」
ソフィーは絵をふたたび見た。
「イエスとマグダラのマリアが対照的な服装をしているのがわかるかね」

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ティービングは中央のふたりを指した。ソフィーは息を呑んだ。たしかに、ふたりの服の色は正反対だ。イエスは赤い長衣に青いマントをまとっている。マグダラのマリアは青い長衣に赤いマントだ。陰と陽というわけか。
「不思議な点もある。イエスとその妻は、腰のあたりで接しているらしいにもかかわらず、上半身を遠ざけ合っている。あたかもふたりのあいだに、無意味な空間を切りとりたいかのように」

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ティービングが輪郭をなぞってみせるまでもなく、ソフィーは悟った。
まぎれもない\/の形が絵の中心にある。ラングドンがさっき書いた、聖杯や女性の子宮を表す記号そのものだ。
(中略)
ソフィーはティービングを見つめた。
「教会は女が動かしていくはずだったということ?」
「そのとおり。イエスは男女同権論者の草分けだ。教会の未来をマグダラのマリアの手に委ねるつもりだった」
「そしてペテロはそのことで腹を据えかねていたんだ」
ラングドンが言い、<最後の晩餐>を指差した。
「あそこにペテロがいるよ。ペテロがマグダラのマリアをどう思っていたかを、ダビンチが熟知していたのがよくわかる」

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ソフィーはまたしてもことばを失った。ペテロが脅しつけるような様子でマグダラのマリアに迫り、刃の形にした手を首へ突きつけている。<岩窟の聖母>に描かれていたのと同じ、威嚇のしぐさだ!
「ここも見てごらん」
つづいてラングドンは、ペテロとほかの弟子たちのあいだを手で示した。
「いささか不気味だろう?」

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目を細めたソフィーは、そのあたりから一本の手が出ているのに気づいた。
「この手が持ってるのは短剣?」
「そうだ。さらに奇妙なことに、手の数をかぞえてみれば、これがだれの手でもないのがわかるだろう。体がないんだよ。謎の手だ」
ソフィーは圧倒されそうだった。
「ごめんなさい。だけど、なぜこういうものによってマグダラのマリアが聖杯だと断定できるのか、まだどうも納得できないの」
「なんと!」
ティービングは叫んだ。
「それは問題だ」
もう一度テーブルのほうを向いて大きな紙を引っ張り出し、ソフィーの前にひろげた。
入り組んだ系図が記されている。
「マグダラのマリアがキリストの右腕だっただけでなく、もとから高い地位を備えた女性でもあったことは、ほとんど知られていない」
系図の見出しがソフィーの目にはいった。

【ベニヤミン族】

「マグダラのマリアはここに載っている」
ティービングは系図のいちばん上あたりを指した。ソフィーは驚いた。
「ベニヤミン族の出身だったの?」
「そうだ。マグダラのマリアは王族の血を引いている」
「貧しかったんだとばかり思ってたけど」
ティービングはかぶりを振った。
「有力な一族の出であった証拠を消すために、娼婦ということにされたのだよ」
ソフィーはまたラングドンを見たが、やはりうなずきが返ってきた。ティービングへ向きなおって尋ねた。
「だけど、マグダラのマリアに王家の血が流れているからといって、どうして初期の教会はそれを気にかけたの?」
ティービングは微笑んだ。
「マグダラのマリアだけでなく、その伴侶たるキリストにも王家の血が流れていたからだ。知ってのとおり、マタイによる福音書は、イエスがダビデ家の出であると述べている。つまりソロモン王---ユダヤ人の王の末裔だ。強力なベニヤミン族と姻戚になることによって、イエスはふたつの王家の血筋を融合させて、王位に対する正統な権利を持つ強大な政治的一体を作りあげ、ソロモン王にさかのぼる王統を復活させようとした」
ソフィーは、ついに話が核心へ迫りつつあるのを感じた。ティービングはいまや興奮していた。
「聖杯伝説とは、王家の血の伝説だ。聖杯伝説が”キリストの血を受けた杯”について語るとき、それが指しているのは、マグダラのマリアとイエスの聖なる血脈を宿した子宮なのだよ」
そのことばが部屋の壁にこだまするのを聞いてははじめて、ソフィーは自分の頭がしっかり理解したように思った。マグダラのマリアがイエス・キリストの聖なる血脈を宿していた?
「でも、キリストの血が受け継がれるためには・・・」
ことばを切ってラングドンを見た。ラングドンは穏やかに笑みを漂わせた。
「子供がいなくてはならない」
ソフィーは立ちすくんだ。
「それこそが」
ティービングは高らかに言った。
「人類の歴史上、最大の隠蔽だ。イエス・キリストは結婚していたばかりか、父親でもあった。マグダラのマリアは聖なる器だ。イエス・キリストの血脈を育んだ杯だった。イエスの家系のもとになった子宮であり、神聖な果実を実らせたブドウの木だとも言える」
(中略)
「イエスに子供がいたということね」
ソフィーはなお確信を持てなかった。
「そう」
ティービングは言った。
「そして、マグダラのマリアがその聖なる血筋を宿した子宮だったということだ。シオン修道会はいまでも、マグダラのマリアを女神、聖杯、薔薇、聖なる母として崇拝している」
地下室での儀式の光景がまたソフィーの脳裏をよぎった。
「シオン修道会によれば」
ティービングはつづけた。

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「イエスの磔刑時、マグダラのマリアは妊娠していたという。まだ生まれぬキリストの子の安全のために、パレスチナを離れるしかなかった。イエスが信頼していたアリマタヤのヨセフに助けられて、そのころガリアと呼ばれていたフランスへひそかに渡り、ユダヤ人社会にかくまわれた。そしてまさにここフランスで、ひとりの娘を出産した。名前はサラだ」(転載終了)

もっともマグダラのマリアを聖母信仰としており、現在の教会管理、宗教を支配していくのは女性であったのをペトロに奪われてしまったと主張するシオン修道会もまた、宗教組織の秘密結社としてはバチカンとは大きく変わらず、どちらが歴史の主導権を握っていたからといって、人類の今日までにおける宗教支配が変わっていたとは限りません。

結局はムーやアトランティスから引き継がれ、古代ユダヤ12支族からの流れによる、王族間の血の争いであり、人間同士のくだらない喧嘩を永遠と続けているうちに、この地球は人類が生息できない惑星環境となってすべてが滅んでいくのみです。

だから、今後も仮にバチカンが崩壊してシオン修道会のような組織が世界を動かすことになっても、いつまでも誰が神の子、誰が王家の血筋云々を中心に語っているようでは地球人として自立するには程遠く、これから先に宗教が終わる時代が来るにしても、まずは1人ひとりが自立した地球人となることが大切であります。

そもそもマグダラのマリアの存在だけでなく、現在のキリスト教信仰の中心にあるのは“復活の奇跡”が重要であり、そこにはイエスの双子の弟の存在こそが大きな鍵にもなってきます。

何よりイエスという名ではなくスサノオ一族の末裔イサヤであり、マリアではなくナザレであり、イサヤは磔で死んでおらず、パレスチナから日本にまでたどり着いており、剣山にて生涯を終えています。またマリアもフランスだけにとどまらず、ヨーロッパ各地を巡ってからアメリカ大陸まで渡ってきています。

なぜ、戦後にGHQが剣山を立ち入り禁止にして徹底的に発掘調査をしたのか、なぜ、スペインのジブラルタル(ヘラクレスの柱)はイギリス領となっているのか、それにはイサヤからナザレに受け継がれた真実の聖杯物語があり、そしてバチカンが血まなこになって探し求めているのは、羊皮紙に書かれたイサヤ直筆の預言書です。未来に起こることが、すべてそこに書かれています。

残念ながら、それはタイムリミットの今日まで見つからず、一方で霊的次元においてはイサヤとナザレの統合プロジェクトは動き出しており、やがて現実社会において2000年間の宗教支配が終わりを迎える日は近いことでしょう。

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「最後の晩餐」に隠された最愛のパートナーであるイサヤに寄り添うナザレの本当の姿。2人で1つのスピリット・メイトが、約束の時である2000年が経過し、再び1つに戻ろうとしています。