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日本の神の中での最高神とされる「天照大御神(アマテラス)」

神話の中でも太陽神として知られる女神ですが、一言で“アマテラス”といっても、今は「本当のアマテラスは男神だった」とか「アマテラスは卑弥呼だった」などなど、神と呼ばれる存在から実在したと思われる人物まで様々な真実のアマテラスの推測が飛び交っています。

恐らくはどのアマテラスも正しく、実際にアマテラスと呼ばれていた神も人物も複数いたものと思われますが、自分自身が知っている限りにおいては、アマテラスは3つのタイプに分かれており、いずれも人間として実在していたアマテラスです。

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※出雲の八重垣神社には日本最古の壁画があり、そこにはスサノオ(b)、妻のクシナダ(c)、アマテラス(d)が一緒に描かれている

1人は3500年前、スサノオと呼ばれた出雲王の第二夫妻となった阿蘇の幣立神社の末娘。後に大国主の妃となり、四国の阿波で卑弥呼となった女性ですが、それまではアマテラスという名で強い権力を持っていました。

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2人目はニギハヤヒに象徴されるように、男神と呼ばれた「天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊(あまてるくにてるひこあめのほあかりくしたまにぎはやのみこと)」のように男性で天照(あまてる)の称号を引き継いだアマテラスです。

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3人目は、特定の個人ではなく「アマテラス(天照)」と呼ばれた太陽の光を使いこなす職業の集団です。

三種の神器の中の1つである鏡。この鏡を用いて太陽光を自在に使いこなすことができた古代人の中にアマテラス職と呼ばれた集団がいて、彼らは光の反射を利用して山の上でモールス信号のような通信をしていたり、また太陽光の反射を用いて地面に直線を引き、京都のような碁盤の目の町も造っていきました。

なお、三種の神器の勾玉も剣も元は測量のために使われていた道具であり、古代人にとって三種の神器は村づくり、文明づくりに欠かせないアイテムだったようです。

今回注目したいのは、この3番目の太陽光を使いこなす「アマテラス職」について。

21世紀、様々な意味で「岩戸開き」が起こると言われており、岩戸に隠れていたアマテラスが表に出てくることが予言されていますが、この太陽光を操る技術が表に出るのも1つであり、その1つが太陽光発電であります。

現在のパネル型の太陽光発電が進化し、凹面(レンズ)型の太陽光を集約させる発電システムが完成すれば、同じ規模でも原発以上の膨大なエネルギーを発電できるようになり、近未来には地下資源などの有限エネルギーから無限の自然エネルギーへとシフトされることが期待されています。

こうして「エネルギーのフリー(無料)化」とも言えるエネルギー革命が起こると、今度は都会の空きビルや地方の廃工場の「野菜工場化」が進み、露地栽培だけでなく室内栽培が日本でも主流の食料生産方法へと移行していくことが予想されていますが、その際に問題になるのが“照明”であり、今のようなLED照明の技術では、見た目として野菜は大きく育っても中身はエネルギーが空っぽで栄養がない野菜となってしまいます。

「都会のビルの中、それこそ地下の中でも太陽の自然光を取り入れるにはどうするか?」

そこで登場するのが、古代より太陽光を自在に駆使してきたアマテラス職の技術であり、鏡を使って外部からの太陽光を反射させて室内へと取り込んでいき、地下でも自然光による栄養満点の野菜栽培が出来るようにします。

もちろん自然の光のみに依存すると晴天時しか取り入れられないので、ある程度はLEDなどとも併用する必要があるかもしれませんが、近い将来に農業の工業化が本格的に進んだ際には、このアマテラス職が再び現代版となって役立つ時がきます。

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そんな時代の到来を指をくわえてただ待っているだけでなく、今からでも自宅で誰でも簡単に「アマテラス職」の技術を実践できるのが、以前訪問した、完全に“オフグリッド生活をしているサトウさん”のご自宅で活躍している『エコ作』という商品。

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ガス(火)も油も水も何もいらず、太陽の光さえ当たるところであれば煮る、焼くといった調理がいとも簡単に出来る超優れものの便利な調理器具です。

エコ作は、太陽光の熱を外へ逃がさずに中の真空ガラスへと集熱していき、200℃近い温度で肉や野菜などを焼くことができます。

良いことをあげたらきりがないほど一石何鳥にもなるのですが、個人的に感じたエコ作のポイントは2つ。

1つは「プチオフグリッドを体感できること」が大きいです。

いきなり家全体のオフグリッドは難しいですが、エコ作があれば普段調理に使っているエネルギーのオフグリッドは一部実現できます。

ガスや電気(IH)を一切使わずにタダで調理が出来ることは何ともいえない爽快感がありますが、お金の面の節約に限らず、何よりも自然界の恵みによって調理が出来ることは、バーベキューの「火」とも違った「日」の優しいエネルギーを感じることができ、何ともいえない満足感を得ることができます。

2つ目は「調理したものが何でも美味しくなること」です。

いくらタダで調理できるからといっても、出来るものが美味しくなければ使い道もなく、一度は興味本位でやってもあとが継続できません。マクロビや自然食なども一緒で、いくら健康に良いといっても味が美味しくないと長続きしないものです。

ところがエコ作の調理は、太陽からの自然エネルギーによる影響に加えて高温で圧力のかかる構造もあってか、野菜や果物でも何でも通常の調理以上に美味しく仕上がります。

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どんなに料理の腕が悪くても、多少粗悪な食材を使っても太陽は超プロのシェフ。包丁を持って最低限小さく切ることさえできれば、あとは自動的に全部調理してくれます。

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水を入れればお湯も沸かせますし、チャレンジでご飯も炊けるかやってみたら見事に炊けました。ただし、ご飯は取り出しが大変なのでお米を別のもので包む工夫が必要ですが・・・。

どこまで生活の中に取り入れるかは、使い方と天候次第ですが、当然ながら太陽が出てない日や夜は使えませんし、日差しの強さによっては調理に1時間以上もかかる場合もありますので時間の余裕も必要です。

とはいえ、材料を切って詰めて太陽の光が当たる場所に放置しておけば、あとは勝手に調理されるので、その時間に他の作業や家事をやったり、別の料理はガスコンロなどを使って作るといった併用の使い方もできます。

完全にエコ作だけの調理生活は難しいかもしれませんが、災害時にはお湯も沸かせてご飯も炊けますので一家に一台は持っておくと非常に便利です。

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また、年配の方でも小学生でも簡単に組み立てられて使いこなせるほどシンプルな作りなので、特に小さなお子様の太陽光の実験、教育には最適な教材となります。

これからの時代を担う子供達には、自然からの恵みを簡単に生活にも生かせることを是非知ってほしいものです。

何はともあれ、このエコ作を知ったのはオフグリッド実践者のサトウ家を訪れた時であり、さすがはオフグリッドのサトウさん、太陽光の自給エネルギーはもちろん、このエコ作を自在に使いこなしている完全に現代版アマテラス職の方です。

ご本人のブログ記事にエコ作レシピが載っているので一部を転載させて頂きますので、エコ作を手に入れた方は是非とも参考に作ってみてください。

第53灯 愛するソーラークッカーと旬の冬野菜を使った、美味しいお日さま料理レシピをご紹介♪
●蒸しダイコン●

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ダイコンを切ってソーラークッカーに入れて太陽光を浴びてもらうだけで、柔らかくジューシーな蒸しダイコンができます!味付けはお好みで好きなものをかけるだけ!ポン酢、醤油麹、ドレッシングなんでも合います!

<材料>
・ダイコンの上部 15㎝ほど
※下部は辛みが強いので、上部を使うことで甘い蒸しダイコンができます。

<つくりかた>
① ダイコンを分厚いイチョウ切りにして、扇の方を下にして一列に筒に詰めます。
イメージはこんな感じです。

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② 筒を横向きにしたまま反射板にセットして、30分間太陽光を浴びてもらいます。
※扇の方を下にしたまま横向きで蒸すと、煮崩れせずキレイに仕上がります。

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③ 筒から器に移して、お好きなものをかけて出来上がり!
わたしは醤油とユズの果汁を混ぜたものをかけて、ユズの皮を薄く切ったものを散らして食べるのが一番好きです♪

太陽パワーと大地の惠みが濃縮された、エネルギーの高いお食事に感謝


●カブの中華風蒸し炒め●

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材料に塩をふって、あとは太陽にお任せ!カブが甘くトロトロになって、きもちまで幸せでトロトロになってしまいます!この一品だけでご飯が二~三杯食べられるほど、ご飯との相性がバッチリです!

<材料>
・カブ 2個
・ニンジン 10センチほど
・ネギ 15㎝ほど
・ショウガの薄切り 1枚

<つくりかた>
① 下記の写真のように、材料を全て適当な大きさに切ります。

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② 塩をふたつまみふりかけて、筒の中に詰めていきます。
③ 反射板に横向きにセットして、20分間太陽光を浴びてもらいます。
④ 筒から器に移して、ゴマ油をたっぷりかけて出来上がり!


●サツマイモのレモン煮●

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サツマイモとレモンの二つだけで、ほっぺたが落ちそうなほど甘酸っぱくて美味しい一品ができます!おやつにもなりますので、小腹が減ったときにも最適です!

<材料>
・サツマイモ(中) 1本
・レモンの輪切りスライス 3枚

<つくりかた>
① 下記の写真のように、サツマイモは乱切りにして、レモンは3ミリほどの輪切りにしてから四等分してイチョウ切りにします。

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② サツマイモを3個入れたらレモンを2枚入れるようなイメージで、サツマイモとレモンを重ねて詰めていきます。
③ 反射板に横向きにセットして、20分間太陽光を浴びてもらいます。
④ 筒から器に移して、出来上がり!


どのお料理にも共通して言えるのですが、具材が筒に入りきらないことが多々あります。そのようなときは、その分を入れないで取っておいてください。ソーラークッカーで20分ほど調理すると、具材に熱が通ってカサが減って、筒の中にスペースができます。そこに、取っておいた残りの具材を加えて調理時間を少し延ばすと、全ての材料を使い切って完成できます。
あと、煮崩れさせたくないものは横向きで調理するのがオススメです。縦向きで調理すると、重力で下の具材が潰れます。逆に、お湯を沸かすときや、煮豆や、スープなど、水を入れてつくるものは縦向きで調理します。

今回ご紹介した三品をメインにしたお日さまディナーは、このような感じです。

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写真に写っている煮豆やニンジンのサラダもソーラークッカーで作っていて、ご飯とお味噌汁だけはガスを使っています。
太陽パワーと大地の惠みが濃縮された、エネルギーの高いお食事に感謝!ソーラークッカーライフ最高です!!(「女性自身」より転載終了)

他にもエコ作に関連する情報やレシピが載った記事もありますので、以下をご参照くださいませ。

第18灯 電氣代ガス代0円!手間はナシ!味はイチオシ!すごいぞソーラークッカー♪

第28灯 ガスとのプチオフグリッド成功!ソーラークッカー生活のその後♪

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年間の日照時間日本一であり、冬の晴天率も日本一である太陽の王国「八ヶ岳南麓(山梨県北杜市)」には、ぴったりのエコ作は毎日大活躍です。

理想は2本使いで、食べ物の調理用とお湯を沸かす用の2つがあれば、普段も効率よく使いこなせ、災害時にも即役に立ちます。今年の夏のキャンプに持っていけば注目度No.1ですね。

お手入れは、水筒用などの長細いスポンジがあればベストです。

とにかく素晴らしい商品なので今回やつはでも取り扱いをさせて頂くことになりましたが、現在エコ作は各方面でとても注目されており、入荷数も決して多くないので在庫切れとなった場合はいつもながら今しばらくお待ちくださいませ。

《エコ作500 太陽熱調理器》の商品ページはこちら

一度手に入れたら、うっかり壊さない限りは半永久的に使えます。

是非とも身近で出来るところからオフグリッド生活アマテラス職を実践してみてください。小さなことでも実践を通すことで意識が変わることを体感して頂ける商品だと思います。