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安倍昭恵首相夫人が語る「大麻(ヘンプ)は“捨てるところがない”有用な植物」
 古くから日本全国に自生していた大麻草は、第二次世界大戦後に米軍によって栽培・研究が厳しく規制されるまで、日本人の生活のあらゆるところで利用されてきた。そんな日本の伝統的な大麻文化の再生に力を入れている安倍昭恵・首相夫人に、大麻がどれだけスゴいのかを語ってもらった。

大麻(ヘンプ)は“捨てるところがない”有用な植物

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 このところ「大麻文化の復活」に力を入れている昭恵夫人。「大麻は“捨てるところがない”非常に有用な植物。日本の伝統文化とも密接な関係があります」と語る。

「大麻を原料にした製品は、衣・食・住の、あらゆる領域で活用されています。2万5000種類以上の生活用品の原材料になると言われているんです」

 大麻草の茎の繊維部分は衣料や紙、断熱材、プラスチックの原料となり、茎の芯部分は家畜の敷料や建築材料として使われる。また、種(実)は食品や食品油として使われ、化粧品やバイオ燃料などにも利用可能。そのほか医薬品としての効果も注目されている。さらには生長が速く二酸化炭素を多く吸収するため、地球温暖化対策にも有効。持続可能な社会をつくるのにぴったりの植物だと言える。

「現在の大麻はほとんど輸入物ですが、日本では戦前までお米に次ぐ商品作物でもあったんです。2008年に北海道北見市で産業用大麻特区が認定され、鳥取県智頭町など大麻で地域おこしを行う自治体も現れるなど、少しずつ国内での栽培が広まろうとしてきています。

 国産大麻はまだ高いのですが、質は外国産よりずっと高い。今後、栽培をする農家が増えていけば、少しずつ安くなるはずです」

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 さらに、実からとれたオイルをバイオディーゼル燃料にしたり、プラスチックにしたりと、化石燃料の代替としても期待されている。

「日本が輸入に依存している、石油のかわりになる可能性がある。これが国産で安く作れるようになれば素晴らしいですね」

「大麻=違法薬物」との誤解を解く必要がある

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 そして、難病治療など医療用としても価値があるといわれている。日本では「医療用は認めてもいいのでは」と、今年になってようやく国会で議論が始まったばかりだ。

「大麻=違法薬物との誤解も大きく、大麻文化の再生のためには、この誤解を解くことが必要。例えば『麻模様』は日本の伝統的な柄でもあります。縄文時代以来、日本人の生活に欠かせない植物。偏見を外し、この伝統文化をもっと知ってほしい。これから栽培を考えている地域とよく話し合って理解を深め、各自治体の首長にもお願いしていきたいと思っています」

【大麻(ヘンプ)とは】
古くから広く日本に自生していた大麻草(=麻)は日本人の生活と密接に結びつき、縄文時代から植物、燃料、衣料、食料、医療、祭事、神事などに使われてきた。「大麻」「大麻草」「ヘンプ」「マリファナ」は、植物学的にはすべて同じもの。日本で認可を得て栽培されている大麻は、品種改良した産業用の大麻で麻薬成分はない。日本で「麻」と言えば伝統的には大麻だけを指していたが、亜麻や苧麻、黄麻、洋麻なども知られるようになり、ほかの麻よりも大きいこの麻を「大麻」として区別するようになった。日本に自生する麻のほとんどは「大麻」である。麻薬としての大麻=マリファナとの混同を避ける意図から、産業用大麻=ヘンプとの言い方も広がってきている。

3/29発売の週刊SPA!「偏愛道 安倍昭恵首相夫人が薦める大麻(ヘンプ)グッズ」では、食品、小物、衣料、医薬品、プラスチックから飛行機まで、大麻からできた製品の数々を紹介。大麻グッズが、食糧危機やエネルギー危機から日本を救う!?

※「SPA!」本誌記事では麻薬成分のない、産業用の大麻(ヘンプ)製品をとりあげています。
取材・文/谷崎テトラ 写真/北村土龍

今年はじめに《日本古来の「大麻文化」を取り戻したい!!(安倍昭恵首相夫人)》という記事でも取り上げましたが、再び首相夫人である安倍昭恵さんが週刊SPAの中で大麻の話題について大きく触れています。

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大麻で捕まるニュースが流れる中、大麻で町おこしのニュースが取り上げられる不思議な世の中。

THCという薬効成分が入っていると人間に有害な麻薬であり、入っていないと衣食住に渡って人間に有益な産業用の植物であると。

一方でCBDという薬効成分は人間に有効な特効薬であり、ガンの治療からエイズ、様々な難病や病気に効くということで、海外では「医療用大麻」の解禁が相次いでいます。

麻薬なのに特効薬。これも何だか矛盾しています。

果たして大麻は人間にとって悪魔の植物となるのか救世主となるのか。

まず、大麻は吸うとハイになるという現象。酒も飲みすぎれば酔っ払ってハイになるどころか、時には急性アルコール中毒で亡くなることもあるので、何でも適量を過ぎれば薬も毒になります。

特にヤミ市場に出回っている大麻(マリファナ)は、ハイになることを目的に品種改良されてTHC含有量を20%以上など濃くして作られているため、野生に生えている日本古来の大麻や産業用の大麻とはまったく別物であります。

日本に自生している大麻草のTHC含有量は0.1%程度であり、最大でも1.6%とかなり低い含有量とされています。

自然に作られたビールとアルコールが添加されたウォッカ、どっちが悪酔いして体にも有害であるかは一目瞭然であり、大麻と一言でいっても様々な品種がある中、すべてがいっしょくたに一括りにされていて、特に日本においては「大麻=麻薬」が基本的な大麻の位置付けとなっています。

大麻は人間が極端に間違った使い方(遺伝子組換えなど)をしない限りは、衣食住やエネルギー資源、そして医療はもちろん、ご神事への活用を含めて人間社会には非常に有効的な植物です。

そして、人間だけでなく地球へも有効的な植物であるのが大麻の素晴らしいところ。

わずか3ヶ月で3m〜5mまでも急成長する大麻は、地中に深く広く根を張り巡らせ、重金属を含めた有害物質を吸い上げては原子転換してクリーニングしてしまい、また地上に出た葉は二酸化炭素を大量に吸い上げて酸素を吐き出し、空気もクリーニングしてしまいます。

つまり大麻は土壌改良材でもあり空気清浄機でもあり、栽培しているだけでその場の環境がイヤシロチになるので、これだけ土壌も大気も汚染された現代社会においては、人間にとっても地球にとっても必要不可欠な存在です。

何よりも世界で唯一とも言える、石油代替資源であること。

石油は地下資源で有限ですが、大麻は地上資源で1粒から何万粒もの種が生まれる無限の資源です。

それにも関わらず、石油で作れるものはほぼ大麻でも作れるものが多いので、永続的で循環する社会を作るには今すぐにでも石油から大麻へ、地下資源から地上資源へと文明もシフトしなければいけません。

意味や必要があって地下に眠った資源は、無理に引っ張り出して酸素と結合させると、古代の大気環境へと地球が戻ってしまいます。それは人類が発生する前の地球環境へ・・・。

取り返しのつかない事態となる前に大麻が日本、そして世界で良い形で解禁されることを強く願っております。