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今月八ヶ岳では「ハウスシアター」というイベントが開催されました。

ハウスシアターとは、かつてヨーロッパの貴族などの間で流行っていた社交スタイルであり、演劇場などではなく、自宅に劇団とお客様を招いて観劇を見せるもので、どこのハウスシアターに招かれるかが1つのステータスとなっていたようです。

今回の主催は、八ヶ岳を代表する世界的な芸術家である新月紫紺大(しんげつしかんだい)先生のSHIKANDAIギャラリー。

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八ヶ岳をアートの街にして盛り上げようと企画している新月先生は、世界各国に幅広い人脈を持っており、今回の観劇はロシア芸術アカデミーのレオニード・アニシモフ氏が演出した「ゴドーを待ちながら」の演目。

大きな劇場で見るよりも、かなり一体感のある至近距離での観劇は、まるで舞台の上に自分もいるような感覚となって、引き込まれるように演劇の世界へと意識が飛んで行きました。

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また特別ゲストに、1990年に「無血革命」によってモンゴル国の民主化を成し遂げた英雄であり、大統領文化芸術顧問のソソル・バラム氏も八ヶ岳へ。

ロシア、モンゴル、日本が八ヶ岳の地で1つとなった雛形となる日であり、これから始まる世界情勢の行方を少し垣間見たような気もします。

八ヶ岳は、今後世界中から様々な人々が訪れるような地域となると思いますが、単なる観光地として開発していくのではなく、今ある自然をそのまま残し、また国境も越えて理解し合えるアートをベースに地域おこしもしていけたらと思います。

そんな未来の八ヶ岳のあり方も見えてきた記念すべき第一回ハウスシアター。

アートを意識した建築でもあるドームハウスでもいつか実現してみたいと思います。