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2週間以上にもおよぶハワイ諸島を巡る旅も最終日。

ハワイ島からオアフ島に至るまで、ずっと晴天に恵まれていましたが、最終日はまさにバケツをひっくり返したような大雨、暴風の嵐であり、携帯電話に現地の緊急速報で大雨・洪水警報が何度も流れてくるほどでした。

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そんな大雨の中に向かった先は、オアフ島最大の聖地の1つと言われる『クカニロコ・バース・ストーンズ』

ワヒアワというオアフ島の中心エリアにあるため「オアフ島の臍(へそ)」とも呼ばれていますが、ここは「バース・ストーン」という名の通り、かつてハワイの王族の出産場所でありました。

時代は、アメリカが誕生する前の11世紀から18世紀の古代ハワイ王国。

およそ700年間にも渡って、ここクカニロコは王族の出産の聖地として守られて来た場所でありました。

クカニロコの岩には産みの苦しみをやわらげる不思議な霊力(マナ)があり、この地で生まれた子は偉大なる力を得るとされたことから、オアフ島以外の王族女性も来て、野外、それもここの岩の上で出産をしたそうです。

かつては厳戒な境界線がいくつもひかれていた聖地であり、王族以外の一般人が絶対に足を踏み入れられない場所で、もし立ち入ったらその場で処刑されたそうです。

とはいえ、今は1つの観光名所として有名となっており、安産や子宝祈願のハネムーナーに人気のスポットとなっています。

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バース・ストーンへ続く道は、入り口に男女を象徴する2つの巨大な夫婦岩があり、その先に両脇に左右対称18個ずつの岩を配した、まるで日本の神社の「参道(産道)」ような道が続きます。

この参道脇にある左右18個ずつの岩には、合計36名の王族男性が座り、出産証明の監査役となって出産を見守っていたそうです。

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この参道を抜けた先に、ユーカリとヤシの林がポツンとあり、その下に神社でいうところの「お宮(子宮)」の場所に大小18個の御神体、バース・ストーン群があります。

ここが古代のハワイ王族の出産場所です。

出産が迫った王族女性は、近くの畑に待機し、生まれそうになったら男性4人に抱えられてバース・ストーンのもとに運ばれ、地面に足を下ろすのを禁じられていたので、そのまま岩の上で男性たちに抱えられたまま出産をしたそうです。

この出産場所「クカニロコ」は、ハワイ語で「子宮(内部)から出た産声(叫び)をしっかりと受け止める」という意味を持ち、古代より「王族を地に結びつける場所」とされてきました。

また、このクカニロコ・バース・ストーンのある地域は「ワヒアワ」という名前の地名ですが、これはハワイ語で「音のする土地」という意味で、神が王族の誕生を知ると雷が鳴り、風が吹き荒れて嵐となったという言い伝えから付けられた名前のようです。

まさに、この日はオアフ島でも稀な規模の大嵐であり、またクカニロコ・バース・ストーンの近隣にお住まいの方に聞くと、未明の早朝には珍しく雷が激しく響き渡っていたそうなので、神が何かの誕生を祝福していたのかもしれません。

個人的には、今回のハワイは「火と水の結(ゆい)」が大きなテーマであり、キラウエア火山から持ち帰った赤龍と白龍の結びつきによって、新たな時代を司る統合の龍の誕生を祈ってバース・ストーンを訪れました。

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大雨の影響で、赤土と雨が入り混じって「真っ赤な水」が参道から流れ出しており、これが“おしるし”だったのか、出産の証なのか、今回のハワイの旅を通して間違いなく新たな龍が誕生したものだと感じました。

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ここクカニロコ・バース・ストーンは、今から約1000年前から王族の出産のための聖地として使われてきたようですが、その本当の起源はかなり古いものである可能性があります。

周囲には、日本の縄文時代にあったような磐座と同じ雰囲気の巨石があったり、バース・ストーンの中にはペトログリフ(ペトログラフ)などの古代文字が描かれていたりと、おそらくは日本の縄文時代と同じような頃から神との通信の場として使われていた神聖な場所だと思います。

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クカニロコ・バース・ストーンでの祈りを終えるとあれだけ大雨の暴風であった嵐も収まり、晴れ間の空も見えるようになって最後の最後に訪れたのは、オアフ島北部にある「ワイメア渓谷」

これまた、直前まで嵐であったので特に行くあてもなく、現地在住の方に「どこか近くに滝はないですか?」とお尋ねしたところでご紹介頂いて初めて知った場所でしたが、この「ワイメア」という言葉、どこかで聞いたことがあると思ったら、ハワイ島ツアーの際に2月4日の立春で重要な神事の舞台公演をした場所がハワイ島の「ワイメア」という町と同じ名前でした。

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どうやらハワイには「ワイメア」と名付けられた場所は大きく3箇所あり、1つは今回最後に滝を見に訪れたオアフ島の「ワイメア渓谷」で、同じくカウアイ島にも「ワイメア渓谷」があり、そしてハワイ島にも町の名で「ワイメア」があるようです。

ワイメア(WAI MEA)は、ハワイ語で「赤茶けた水」という意味。「ワイ」「水」「メア」「赤茶」

ワイメアと名付けられた場所は、この「赤茶けた水=赤い水」と縁が深い場所であり、それは赤龍を意味しているのかもしれません。

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ただ、オアフ島で最後に訪れたワイメア渓谷の滝は、赤茶どころか普段は清らかな美しい白い滝であり、この地がなぜ「ワイメア(赤茶けた水)」の名がつけられたのかわからないようになっています。

でも、今回は稀有な大嵐のおかげもあって、偶然なのか必然なのか本当のワイメア渓谷の滝が、その姿を魅せてくれました。

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ハワイの火山土である赤土と雨が入り混じって豪快に流れ落ちるその様子は、 まさに「赤い水」であり、ワイメア渓谷の滝(瀧)は、見事な赤龍そのものです。

ワイメアの滝へ到着した瞬間、風もないのに上空から木の葉が大量にヒラヒラ舞い落ちてきて、それは言葉では表現できないほどとても美しい光景であり、その場にいた全員がはっきりと気づくほど神なる存在の祝福を感じました。

「Congratulations!」

この体験は、かつてサムハラ奥の院を訪れた時にも起こり、あの時の雰囲気とまったく同じであり、大きな1つのミッションを終えたお知らせだと感じています。

今回は「火と水の結」となったハワイの巡礼の旅。

特に1月28日の旧正月の新月に目覚めた赤龍が大きなキーワードとなっていましたが、最後の最後にもしっかりとその姿を見せ、そして水(白龍)との統合・和合が無事に終わったものと思います。

ハワイ島ツアーにご参加くださった皆様、またハワイ島やオアフ島の現地で出会ったりサポートしてくださった皆様に心から感謝申し上げます。

とにかくハードで濃かった今回のハワイの旅も無事に終わって何よりです。これから日本へと帰ります。