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今年後半の始まり、7月1日は、やつはエコハウスにてオフグリッドセミナーを開催しました。

なぜ、エコハウスか?

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この建物は、東京電力(商用電源)からも電気をひいていますが、建物に隣接する小さな小屋が「発電所(独立原電)」となっており、施設で使用する電気を太陽光のみで自給できるようになっています。

日照時間日本一、冬の晴天率日本一の山梨県北杜市(八ヶ岳南麓)は、太陽との相性はバッチリ。

晴れている日が続く限りは、電力会社からの電気に頼らずとも、施設に必要な電気はすべてまかなうことができるようになっています。

また、屋根の上には太陽光パネルだけでなく、太陽光空気集熱パネルも設置されており、屋根で暖まった空気を施設内に引き込んで、床下暖房をして、補助暖房機能をもたせております。

底冷えしない環境を常時作っておけば、わずかな暖房で部屋の中も暖まるので、暖房費やエネルギーを削減することができます。

そのわずかな暖房も、太陽光で発電したエネルギーを使えば、暖房費は0円で冬を過ごすことも夢ではありません。

また集熱パネルの下の地面に立っているタンクは、熱交換式温水器であります。

200リットルもの水が、太陽光によって温められて、そのままお湯として活用することができます。

生活の中で、給湯を必要とする場面は非常に少ないかもしれませんが、お風呂にしろシャワーにしろ、必ずお湯は必要になってくるので、給湯システムを自給できるようにすることも非常に大事なことだと思います。

お湯を作り出すのは、他にも薪ボイラーという設備を導入し、薪を燃やせばお湯を作り出すことができるので、太陽光では給湯できない季節や、ぬるま湯を加熱する際にも、薪ボイラーを併用すると給湯は非常に安定してきます。

エコハウスでは、この薪ボイラーも今夏に設置する予定であり、これで給湯だけでなく、施設の大部分の床暖房もまかない、またある程度のゴミの焼却機能も持たせて、よりエコハウスとしての機能を高めていく予定であります。

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こういったエネルギー自給の実現のきっかけとなったのは、横浜でオフグリッド生活を営むサトウチカさんのご自宅を訪れたことにあります。

戦わずして勝つ「オフグリッド」によるエネルギー自給と意識の解放

それは今からもう、2年以上も前のこと。

横浜の戸塚駅近くの住宅街の中、電柱も立てず、電線もひかずに自宅で発電した電気エネルギーだけで普通の人と、ほぼ変わらない生活をしているサトウ家を見学した際に、電気のエネルギー自給は決して夢物語ではなく、誰にでもやろうと思えばすぐに実現できるものだと確信しました。

“こうすればできるよー”
“あの人はやっているよー”


何ごとも、実際に見て感じるのではなく、ただ話を聞いたり知識で頭に入れるだけでは、実際に行動に移すイメージにまで繋がりにくいものです。

「自分にもできるかも・・・」

そう感じるには、やはり生で実践している人の現場を訪れ、直接見て、感じること。

2年前に訪れた際、頭の中では実現できるイメージがあったので、次に建物を作る場合は、必ず導入しようと決めていました。

ドームハウスもまた同じであり、初めてドームハウスに入った時の感覚が忘れられず、自分が自宅を作る時は、必ずこれにしようと頭でイメージしていたので、そのまますぐに形になっていきました。

この現実世界に物質化した存在、エネルギーに直に触れるのは、いくら口で説明したり、文字や写真、イメージで伝えるよりも影響力があります。

会社の事業所にはなるものの、やつはエコハウスもまた、実際に多くの方々に見て、感じてもらえるために作ってあるので、是非気軽に訪れて頂けたらとは思っています。

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オフグリッド女子のサトウチカさんのお話は、難しい話をとてもわかりやすく説明されていて、とても勉強になるものでした。

ある日に書いた、オフグリッド生活の記事が、瞬く間に口コミで広がって4万件以上もシェアされ、新聞、テレビをはじめメディアからも多数取材され、あっという間に時の人となったサトウチカさん。

普通の主婦が始めた小さな一歩は、その後世の中全体を大きく変えるほどのムーブメントを起こし、今もこうして各地に叡智が受け継がれていくほどの大きな一歩へと繋がっていっています。

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オフ(切る)グリッド(送電網)。

サトウチカさんが、自らの意思によって切ったものは電線だけでなく、自分自身が繋がる、あらゆる「線」であったそうです。

身近な家族との繋がりの線、そして本当の自分自身とも繋がる線。

それらを一度は断ち切り、そしてただ断ち切るのではなく、結びなおす「リグリッド」が大事だと。

人との縁1つにしても、繋がりを断ち切ることはとても勇気のいること。

どんな腐れ縁でも、繋がっている方が安心感があり、ついつい今の関係性、今の生活、今の人生のまま歩むことが安定だと顕在意識は思い込んでしまいますが、潜在意識は、この違和感には気づいており、この自己不一致が我慢の限界を超えてしまうと、様々な不調和の現実を生み出してしまいます。

いわゆる手放すこと、断捨離。目には見えない方のオフグリッドの方が、複雑でややこしく、より問題であることが多いかもしれません。

オフグリッドは、生活や人生のあらゆる場面に活用でき、これまでの習慣を変えたり、これまでやってこなかったことにチャレンジするのもまた、1つのオフグリッド(リグリッド)なのかもしれません。

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そんな大事なことにも気づかせてくれたサトウチカさん。

今後も全国各地でイベントやったり、日常のオフグリッド生活(人生?)を「チカノミチ」というブログで発信しているので、是非覗いてみてくださいね。