スクリーンショット 2018-09-29 7.18.31

イスラエルから帰国後に最初に訪れた神社は、諏訪の地に鎮座する諏訪大社上社前宮。

4つある諏訪大社のうち、もっとも古い神社であり、もっとも古代ユダヤ色が強く、縄文時代の古代神殿の跡地でもあります。

諏訪大社には毎年何度も足を運びますが、基本的にはこの前宮の参拝がほとんどです。

まだ訪れたこともいない人も多いと思うので、前宮を訪れたら注目して欲しいポイントをいくつかご紹介。

スクリーンショット 2018-09-29 7.19.19

まず、鳥居の正面左に古代の階段が残っており、その先に長細いお社があります。

これは「十間廊(じっけんろう)」と呼ばれる建物。

ここで諏訪大社上社の年に一度の大祭である「御頭祭(おんとうさい)」が毎年4月15日に開催されます。

1829ae3e

御頭祭は、三頭の剥製の鹿の首を生贄として捧げる諏訪大社独自の儀式。

血や穢れを嫌う、神道ではタブーとされる生贄儀式が、なぜここまで大きな神社で今も執り行われているのか。

スクリーンショット 2018-09-29 7.41.56

今でこそ三頭の鹿の首ですが、江戸時代までは75頭の鹿の首と他の動物が生贄に使われていました。

なぜ、75頭なのか。

「ヨセフは使をやって、父ヤコブと七十五人にのぼる親族一同とを招いた。」

聖書の中にこういった一文が出てきますが、このヨセフはイスラエルの祖アブラハムの息子であるイサクの孫であり、イサクは神に生贄に捧げられたが、神のご加護により助けられ、 そのイサクから枝分かれして増えた親族数が75。

「神に忠誠を誓うなら、息子を生贄として捧げよ」

こうしてイサクは、父親であるアブラハムによって旧エルサレムの地「モリヤ」に連れていかれ、そこで生贄の台となる岩(これが現在のエルサレムの岩のドームの中にある)に縛り付けられて殺されそうになりましたが、寸前のところで、その忠誠心を理解した神が、天使の使いを出して止めさせました。

そして、代わりに「角をやぶに掛け􏰂いる一頭の雄羊」を用意し、アブラハムはその雄羊を捕え、それを息子イサクのかわりに燔祭としてささげました。

スクリーンショット 2018-09-29 7.41.47

かつて75頭の鹿の生贄を捧げていた前宮の御頭祭では、75頭の中に必ず一頭だけ耳が裂けた鹿が混じっていたそうです。

􏰃諏訪大社の伝承􏰁では、この耳が裂けた鹿は「神の矛に耳が掛かった、神が供え􏰂くれたもの􏰀」であると伝えています。

やぶに掛かった羊と神の矛に掛かった鹿。

そして、前宮の生贄の儀式は、江戸時代までは少年が象徴的に使われていたと記録にあります。

「御神(おこう)」􏰀と呼ばれる8歳の子供を「御贄柱(おにえはしら)」 に押し上げ、立木に縄􏰁縛り付け、それを太古より諏訪大社の神事を司る守矢家(もりや)の大神官が、柱から解き放つことで神事が終わります。

アブラハムとイサクの物語そのものであり、そして旧約聖書に出てくるモリヤの地と守矢神官。

御神体が神社にない諏訪大社は、御神体は前宮の裏にある守屋山です。

ca320e84-s

そして、今回のイスラエルツアーでも訪れた、南イスラエルの砂漠にある古代ユダヤ移動式神殿の「幕屋(まくや)」は、敷地を含めたすべての寸法が、この御頭祭の会場となる十間廊とまったく同じ大きさになっています。

大きさだけでなく、双方とも真東を入り口とし、西の奥を聖地として幕屋の中には契約の箱「アーク」が置かれ、十間廊は「お神輿」が置かれる。

近代イスラエルは、自分たちの祖先を世界各地で探す機関アミシャーブを設立しましたが、これらのシンクロから、彼らの祖先は間違いなく日本へたどり着き、その中で最初に調査が入ったのは諏訪大社前宮でありました。

それにしても、なぜ諏訪の地にユダヤの民は訪れたのか。

スクリーンショット 2018-09-29 7.20.55

日本には“龍穴(りゅうけつ)”と呼ばれるパワースポットがいくつもあり、ここは地下のマントルから「磁気プラズマ(龍神)」が噴き出しているようですが、この龍穴の上に神社などは多く作られており、これらを繋ぐ線を「龍の道」と呼ぶそうです。

そして、龍穴は断層上に存在しており、日本最大の龍の道は、何と言っても日本列島を横断している大型断層の「中央構造線」と日本を東西に分断している溝の「フォッサマグナ」の糸魚川ライン。

ここには数多くの龍穴があり、地名にも「竜(龍)」がつく場所、龍神と所縁の地域が多く存在しています。

bcf84ee6

この日本を東西南北に分断する2つの龍の道が交差するポイントが「諏訪大社(諏訪湖)」となります。

龍の巣、龍の中心となる日本列島において、とても大切な場所となる諏訪の地。

古代ユダヤの人々もまた、そこに自分たちの神が通じる何かを感じていたのかもしれません。

スクリーンショット 2018-09-29 7.18.48

諏訪大社前宮の真ん中あたりには、誰もが通り過ぎる大きな大木に挟まれた小さな祠があります。

「御室社(みむろしゃ)」と呼ばれる古代地下祭祀場の跡地です。

ここも、諏訪大社前宮の中ではもっとも大事な場所の1つ。

人によっては、太古の記憶が蘇る場所。

是非お近くまで来たらお立ち寄りくださいませ。