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「スサノオ」という言葉が、最近はよく飛び交っているようですが、スサノオの名前を出すときに注意しなければならないのが

「いつの時代のスサノオ(どのスサノオ)?」

であるかということ。

スサノオとは、個人名ではなく役職名のようなものであり、スサノオは出雲の王である「天皇」を意味するようです。

同じく、最近特にスサノオと同じく名前が出る「ニギハヤヒ」

ニギハヤヒもまた、歴史上の特定の1人の人物ではなく、役職名であり、これは「皇太子」を示す呼称であると。

ただ、ニギハヤヒというのは、単純に天皇の子である皇太子を指し示すものではなく、具体的には「スサノオ(天皇)に対してクーデターを起こす皇太子」に与えられた呼称であり、歴史に名が残るニギハヤヒが少ないのは、スサノオに反逆したニギハヤヒはごく僅かであるから。

縄文中期、九州を制圧したニギハヤヒもいれば、縄文後期、大和の地を治めたニギハヤヒもいたり、その後もニギハヤヒは歴史上に名を残すことがあります。

ただ、いずれのニギハヤヒもクーデターを起こした罪で殺されており、ニギハヤヒが王となって実権を握ることはありませんでした。

それはスサノオという王は、ピラミッド型の男性性の縦社会の国づくりをするのに対し、ニギハヤヒのスタンスは、それとは真逆の女性性の平等主義であり、輪の調和的な国づくりの構想であったので、権力主義のスサノオとは真っ向から対立するものであったからです。

ニギハヤヒの皇太子は、単独では出現せず、スサノオの天皇が出現した時にのみ、反旗を翻す皇太子としてニギハヤヒが出現する。

そのクーデターは最終的に成功したことがなく、これまで一度もニギハヤヒがスサノオ(天皇)となったことはないのが、平成が終わり、次の時代は初めてニギハヤヒがスサノオとなれるタイミングが来ている。

歴史上、もっともスサノオが権力を持ち、一方でまたニギハヤヒとの確執が生まれのは、今から3500年前の縄文後期の出雲王朝時代。

今回の平成の終わりは、この3500年越しの因縁も含め、もっと古くからのスサノオとニギハヤヒの統合が実現する節目となります。

歴代ニギハヤヒの正妻は、セオリツヒメの名で呼ばれていたとか。

セオリツヒメもまた、今の時代に再び降臨し、そのエネルギーを開花させています。

いよいよ平成終了まで半年に迫ってきました。

今までの日本も決してすべてが悪い国ではありませんでしたが、平成を経てもっと良い国へと変化していくと思います。