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森井啓二先生の新刊本「光の魂たち 植物編 人の霊性進化を見守る植物たち」が出版されました。

森井先生は、過去にも紹介しましたがこんな人。

八ヶ岳の聖者

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今回は「光の魂たち 動物編 人の霊性進化を助ける動物たち」に続く植物に関する情報が満載の本です。

本というより、これは“植物図鑑”のように1つひとつの植物が2ページから3ページ程度にまとめられていて、とてもわかりやすく読みやすいです。

ただ、一般的な植物図鑑との違いは、単なる各植物の植生や特徴の概要の説明だけでなく、森井先生の専門分野である薬効成分に関わる“薬草”としての植物の特徴や、その植物の存在から学ぶ人生哲学や宇宙の理など、現実レベルから高次元に至るまで、あらゆる分野における真理が書かれています。

例えば、高山植物のチングルマは、こんな解説となっています。

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「愛らしく強い樹木 ー チングルマ」
チングルマ。
山に行く人はご存知かもしれません。
花言葉は「可憐」、その言葉の通りの、小さくて可憐な花を咲かせる高山植物です。
標高の高い山の雪渓の近くによく群生しています。

チングルマはとても小さいので、ほとんどの人が草だと思っていますが、実は樹木なのです。
ほとんどの時期を雪の中で過ごすという、過酷な環境で生きています。樹高はわずかに10cm〜20cm。

木の幹がマッチ棒ほどの太さにまで成長するためにはおよそ10年の年月が必要です。
直径5mm程度の幹でも20年近くかかるといわれています。

チングルマの幹の断面の顕微鏡写真を見ると、ちゃんと年輪があるのです。でも、細い茎や小さく可憐な花を見ていると、そんなに長生きする樹木だとは知らない人の方が多いことも納得できます。
小さな植物は草花、大きな植物は樹木という先入観があるからです。

「無分別」という言葉があります。これは、物事を見る時に、他のものと分別することなく、純粋にそのものを見ることをいいます。

あらゆるものを、ありのままに観ることは、とても大切なこと。

私たちは、外からの情報によって、その物の価値観を大きく変えてしまう傾向があります。
でも、そうした外からの情報に左右されることなく、まずは自分で判断することがとても大切です。
分別していく過程で、比較という概念が生まれてきます。相対的な比較で生まれた価値は、存在そのものの価値をゆがめてしまう怖れがあるのです。

チングルマも、小さいというだけで、他の大きく派手な高山植物よりも軽んじられる傾向にあります。そのために、無慈悲に踏まれてしまうことがあるのです。

でも、よく知れば、とてもすごい植物です。どんなに小さくても、その存在価値を正しく見ることができていれば、生息地では注意が払われ、踏まれることは無くなるはずです。

あなたは、自分の境遇を他人と比較することはないでしょうか。

優劣を決めたがる競争社会ではよくあることですが、他人と比較することは意味のないことどころか、有害になります。

人は各々生まれもったカルマも違い、意識の発達段階も異なります。すべての人は、個性的で独創的な存在です。

それにもかかわらず他人と自分の状況を比較し競争することは、それ自体が分離感を強めてしまい、正しく純粋な意識状態から離れてしまうのです。

どんなことも比較することなく、その存在そのものを純粋な目で見てみることを心がけるだけで世界は大きく変わります。
(転載終了)

なかなかチングルマから、これだけの真理を語れる人は少ないと思います。

でも、チングルマが特別にすごいのでもなく、どんな植物だって、どんな存在、どんな出来事も視点や捉え方1つによって、多くの真理を学ぶことができます。

本著は、それぞれの植物から学べる真理もありますが、一方でまた「日常のあらゆる存在や出来事にも真理が隠されている」という視点を学ぶ、最適な参考書でもあります。


過酷な環境で生きる高山植物たちにも、同じように見た目からは想像できない程の芯の強さがあります。

穏やかな環境にいる時にはわからなくても、過酷な環境下に置かれた時に、本当の強さを持った人は、その真価を発揮します。

そのような見た目ではわからない、本当の芯の強さを養うためには、普段からの心構え、日々の心の強化がとても大切です。


身体は、鍛えれば鍛えるほど、強くなります。
筋肉は、鍛えれば鍛えるほど、強靭になります。
それは、心も精神も同じこと。
心も鍛えれば鍛えるほどに、強くなるのです。



心を強くする秘訣は、優しさと忍耐を意識して楽しむことです。

人の心の思いは音楽的な波動を持ち、日々の思いの積み重ねが生体全体に響く波動として定着していきます。

憎しみが続けばさらに憎しみは増強され、愛すれば愛するほど愛の力は強くなり、その蓄積が、その人を創るのです。(転載終了)


「植物を科学的な方法で学ぶことなど、役に立たない。その本質は、とても大きく、エネルギーの世界にあるのだから」と、メキシコのシャーマンは言います。精神的なもの、内面的なもの、エネルギー的な波動を優先します。

この考え方は、あらゆることに当てはまります。

たとえば、結婚であれば、私たちの世界では、人のどこか一部を気に入ってから、その人を受け入れます。

あの人は○○が優れているから、お金持ちだから、格好がいいから、美人だから・・・、そんな条件から人を好きになり、結婚をします。いつでも相手に何かを求めます。

でも、そういう条件がなくなった時、どうなるのでしょう。表面的なことから相手を好きになった場合、長く一緒にいるうちに、細かい所にもこだわり、気になってきます。

もう一つの世界では、直感でその人を受け入れて、条件はただついてくるものと見ます。

無条件で好きになり、ただあの人と共にいたい。才能とかお金だとか容姿だとかは、その人についてくるおまけのようなもの、相手を無条件に、まるごと好きになるのです。

直感で相手を好きになった場合には、長く一緒にいても、細かいところにはこだわりがありません。

どちらが長続きするでしょうか?

人の関係も、特手の条件で好きになった人との関係よりも、直感で無条件に好きになった人との関係の方が長く続きます。

それは、特定の条件を見る時は表在意識が主体であり、直感で見る時はもっと深い意識に裏打ちされているからです。

このシャーマン的なものの見方、深い意識に根ざして「存在そのものを見ること」は、霊性を高め、自然と調和した生き方をするうえで、とても大切です。(転載終了)

きっと、その時その時の自身の状況によって、響いてくる言葉や章も変わってくる本になっていると思います。

是非、ご一読下さいませ。

「光の魂たち 植物編 人の霊性進化を見守る植物たち」