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世界を飛び回る環境活動家の養蜂家「ハニーさん」こと、船橋康貴さんが、再び八ヶ岳へ。

「地球からミツバチが消えたら、人間の命は4年も持たないでしょう。」
(アインシュタイン、またはモーリス・メーテルリンクの言葉とも)

とも言われているように、花粉を媒介するミツバチが絶滅すると受粉ができず植物が育たなくなり、世界から3分の1以上の作物が消えると言われています。

そんなミツバチが、今は世界各地で年々減少していることが報告されています。

ミツバチを消している原因が人間社会にあり、その結果待ち受けている未来は人間が消えていく世界。

環境専門家の船橋さんは、そのことを危惧して様々なプロジェクトを立ち上げながら世界中を飛び回って警鐘を鳴らしています。

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「バリのエコ教育のグリーンスクールを日本にも」

そんな船橋さんの未来プロジェクトの中には、教育に関する構想もあり、未来の子供達のために、自然やエコ、地球のことをしっかり学べる学校づくりを日本で取り組もうとされています。

その中で見本となっているのが、インドネシアのバリ島にあり、今となっては世界一注目されているエコ教育のグリーンスクール。

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グリーンスクールとは、バリ島でジュエリービジネスを大成功させたカナダ人のジョン・ハーディが、

『接続可能な社会を担う、次世代のリーダーを育てる学校』

として2008年に設立したインターナショナルスクールです。

開講から10年以上が経過した今、3歳(幼稚園)から18歳(高校生)の子供たちが約500人ほど世界中から集まってきており、バリ島のジャングルの中で学んでいます。

校舎は自然素材の竹で出来ており、壁もなく開放的で曲線美の美しいデザイン。

お手洗いはコンポスト式で、そこで生まれた肥料で野菜を作り、ランチでその野菜を食べる。

通常の授業も、日本の授業とは違い、クラス全員で先生の話を聞き、全員で同じ問題を解くというスタイルではなく、自分が興味あることや、理解していないテーマごとにグループに分かれ、それぞれのグループのペースで徹底的に理解を進めていく。

仮に数学が得意な生徒であれば、そのままどんどん先に進み、小学校高学年で高校生レベルの数学問題を解いている子も珍しくないようです。

ジャングルの大自然に囲まれながらも、ジャングルの中にはWi-Fiが完備されており、生徒はMacのノートパソコンを持ち歩いて、どこでもPC作業ができます。

ただ、ジャングルの中でもチャイムの音が鳴ると、先生も生徒も瞑想時間となり、そういった意識や精神の世界も非常に大切にしているようです。

ハード面も自然とテクノロジーが融合された学校であり、中身の教育プログラムもゆとりを持ちながらも、かなり高度なものとなっています。

放課後も部活や学習塾があるわけでなく、だからといって生徒はのんびり過ごさず、多くの生徒がNPOに参加して、大人に混じって活動しているそうです。

そして、高校生ぐらいになると、すでに環境ビジネスで起業する子供達がたくさんいるそうです。

確実に未来の地球を担う逸材が育っているグリーンスクール。

こんな学校が世界中にたくさん出来て、毎年何千人、何万人も巣立って社会に出て行くと、地球の未来も大きく変わって行くのかもしれません。

以下は、世界中の著名人によるさまざまな講演会を開催・配信しているTED(Technology Entertainment Design)における、グリーンスクール設立3年目の時の創立者ジョン・ハーディのお話。

コミュニティ活動に学校は必要不可欠な存在であり、とても参考になりました。

八ヶ岳にもグリーンスクールのような、宇宙に通用する地球人を育てる独自の学校を創り出せたらと思います。



私の地元は、カナダのとても小さな村だったので、失読症だと診断されないまま育ちました。

そのため学生時代はとても苦労しました。

後に母が教えてくれたのですが、私は学校に行く途中、ずっと泣いていたそうです。

私は村を飛び出しました。25歳でバリへと向かったのです。

そこですばらしい妻、シンシアと出会い、すでに20年以上になります。

私たちは素敵な宝飾関係の会社を立ち上げ、ビジネスはとてもうまく行き、今はリタイアしています。

ある時、妻が私を映画に連れ出しました。私は全く興味を持っていませんでしたが、それは私の人生をめちゃくちゃにしたのです(笑)。

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アル・ゴア氏と「不都合な真実」です。

私には4人の子供達がいるのですが、もしもゴア氏の言うことが少しでも確かなら、子供達は私が送ったようなすばらしい人生が送れないのです。

その場で私は決めました。子供達の可能性を広げるために、自分が出来ることは、何だってしようと。

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さて、これは地球ですね。そしてここが私達がすむバリです。

とても小さな島で、5600平方キロしかありません。ここではヒンデゥー教が根付いています。

私達はそこにいたのです。バリで過ごす日々はすばらしく、少し変わったことをすることに決めました。地域に恩返しをすることにしたのです。

これを見てください。

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「緑の学校」です。

学校には見えないですよね。私達は何かとてつもなくグリーンなこと、環境に優しいことがしたかったのです。

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教室には壁がありません。先生は竹製の黒板を使ってます。机だって四角くありません。緑の学校では子供達はみんな笑ってます。

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私には、学校で笑うなんてとても奇妙に思えます。私達は全体論を実践しています。こういうことです。

もしこの女の子が、全体論を習得してここを巣立つならば、彼女にとって全世界が自分の場所、自分が暮らすべき場所になるでしょう。

私の学校の子供達は、181日を箱のような学校で過ごします。

私の学校を建てた人達は、監獄や精神病院も同じ材料を使って建てています。

さて、この男性が全体的教育を受けたとしたら、彼はずっとここでこうしていたでしょうか?

彼にはより多くの可能性があったのでしょうか?

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教室には自然光が差し込みます。美しいですね。竹で作られています。風が吹き抜けていきます。

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もしも風があまりない時は、子供達は風船を膨らませます。

でも普通の風船ではありません。これらは天然の綿と天然ゴムからできています。

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要するに風船を教室の屋根にするのです。ここの子供達は、将来的に環境コントロールが簡単ではなくなるという事を知っています。

私達は月末に光熱費などを払っていますけど、実は本当にそのつけを払わされるのは孫の世代です。

子供達に教えなければいけません。

世界は永遠不滅ではないんだと。

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この子達は机に落書きをしました。彼らは新たに2つの作業を学ぶことになりました。

1つはヤスリがけで、2つ目はワックスをかけることです。しかしそれからというもの机を大事に扱うようになりました。子供達は自らの環境をコントロールできることを知っています。

残念ながらここは高圧送電に頼っています。

しかし、パリにあるすばらしい代替エネルギー会社が、太陽光熱へ切り替える手助けをしてくれています。

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これがその世界で2番目に作られた渦で、2.5メーター下の川へ流れ落ちます。

その際タービンが稼動し、昼夜問わず8000ワットの電力を作り出します。

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さて皆さん、これらが何かわかりますよね。このトイレは水洗ではありません。

私達が用を足すと大量の水が使われます。賢い皆さんはお分かりですね。

人数かける水の量、そんな量の水は無いんです。

ですからこれらは堆肥化トイレなのです。

でも、学校の誰もこのトイレのことを知りたがりませんでした。特に校長は。

でも特に問題なく皆が使い、うまく機能しているのです。あなた達もやってみてはどうですか。

全てがうまくと行くとは限りません。

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きれいな帆布とゴム製の天蓋は、6ヶ月後にはダメになってしまい、再利用可能なプラスティックに交換しなければいけませんでした。

教師は巨大な合成樹脂のホワイトボードを教室に持っていっていたのですが、閃いたのです。

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古い車のフロントガラスを持ってきて、その後ろに紙をはり、初めてのホワイトボードの代用品を作りました。

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緑の学校は、バリの南中央に位置し、80,000平方メートルの広さのなだらかな土地に建っています。

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きれいな川が敷地を横切り、このようにして、その川を渡っています。

先日、興奮気味のある父親に会いました。

「緑の学校へようこそ」と私が言うと 「飛行機で24時間かけてきました」と彼は言いました。

「どうしてそこまでして?」と私が聞くとこう答えました。

「緑の学校の夢を見ました。その後、ここの写真を見て飛行機に乗ったのです。8月に息子達を連れてきます」

本当にすばらしいことです。しかしそれよりもすばらしいのは、子供達が歩いて学校へ通えるように、人々が学校の周りに環境に優しい家を建てていることです。

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環境に優しい産業も生まれつつあります。できればグリーンなレストランがいいですね。

コミュニティーが出来上がってきているのです。

ここはグリーンな場所のモデルとなるでしょう。私達は全てに目配りしなければなりませんでした。

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ここにはアスファルトはありません。舗装された道が無いのです。火山岩が手で敷かれています。歩道と呼ばれるものもありません。歩道は砂利道のことで、雨が降れば流されます。でも これが自然のままということです

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これは学校で飼っている水牛です。柵を食べてしまおうとしています。ここの柵は全て自然の物で出来てますから、幼稚園の子供達が最近門を動かしたとき、柵がタピオカで出来ていると気付きました。

彼らはタピオカの根を引き抜き、薄切りにしておいしいチップスを作りました。

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ここの土地について話しましょう。土地は出来るだけそのままの形を残し、庭が教室のすぐそばまであります。出来るだけ周囲の環境を変えないよう努めました。

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彼らにも部屋を作りました。バリの貴重な黒豚です。

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そして、学校で飼っている牛をどうにかして校庭の芝刈り機の代わりにできないかと考えています。

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この少女達は、米を主食にしていて、ごくわずかな人しか知らない技術を知っています。

有機農法による稲作です。彼女らはどのように手入れ、収穫をして どのように料理するか知っています。稲作を知り尽くしています。それは将来彼女達の貴重な技術になるでしょう。

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この男の子は有機野菜を収穫しています。私達は毎日400人分の昼食を用意します。

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ここでも普通でないことがあります。ガスがありません。バリの地元の女性は 昔から伝わる秘密の手法を使って、かまどで料理します。その料理は本当においしいのです

緑の学校は地域だけでなく全世界の先駆けとなる場所です。

そしてある意味 世界の縮図なのです。

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25カ国から集まった子供達。彼らみんなを見ていると彼らが将来に向けた生き方を身につけようとしているのがわかります。

緑の学校は160人の子供達と共に3年目を迎えます。

この学校では私が得意だった読む事や私が不得意だった書く事、そして算数も習います。でもそれだけではありません。

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ここでは竹の建築を学べますし、古来のバリ芸術だって学べます。

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これは田んぼでやる泥相撲です。子供達は大好きですが、お母さん達は困惑気味です。

私達はたくさんの突飛なことをしてきました。

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ローカルの意味とはなんでしょう?

ローカルと言うからには、学校の生徒の2割はバリ人にしなければなりません。

これは極めて重大な約束でした。私達は間違っていませんでした。そして世界中の人々が、バリ奨学基金を支援してくれています。

ここの子供達は次世代のバリを担っているからです。教師も生徒と同様いろいろな人がいます。

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そしてすばらしいことに、ボランティアの人々が次々と訪れてきます。

ジャワから来た彼は、新しい有機農法を教えてくれました。

アフリカから来た彼女は音楽を、そしてボランティアの人々と教師達が共に深く関わることで次世代を担うグリーンリーダーを育んでいるのです。

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「緑の学校」は目的を達成できているのか。私達にはわかりません。誰かに調べてもらう必要があります。

しかし学習障害のある子達はどうでしょう。失読症の子供達。プロレクシック(前読症)と呼び名を変えましたが、彼らはこの美しい教室でうまくやっています。みんな著しい成長を見せています

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さて、これはどうやって作っているでしょう?

巨大な植物竹です。地表から電車のように突き出てきます。竹はたった二ヶ月でココナツの木ほどに成長します。

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そして三年ほどで、このよう 建築に使えるほどになります。チークのように強く高密度でどんなに重い屋根でも支えられるのです。

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建築家がこのジオラマを持ってきました。こんな感じのですね。黄色い箱は管理棟と呼ばれていました (笑)。

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私達は最初から練り直しました。まず「学校のハート」と呼び名を変えて、まったく違うのものが出来上がりました。これは二重らせん状になっていて、管理部門をはじめ様々な部門が置かれています。

建築中たくさんの問題がありました。

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バリ人の作業員は、この膨大な計画書を見たとき「なんですか これ?」と聞いてきました。

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なので私達は大きな模型を作りました。専門家に作ってもらったのです。バリ人の大工は、竹のものさしを使ってそれを計測し、竹を選び、そして建設を進めました。

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それは昔から伝わるやり方で、ほとんどが手作業です。

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現場は大混乱でした。バリの大工達は近代的な方法を望んで、竹の建物を建てるのに金属の足場を組みました。

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その足場を取り外すと大聖堂のような建物が現れました。グリーンな大聖堂。そして荘厳でグリーンな教育。

学校の中心部分には7キロに渡る竹林があります。

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基礎が出来上がった 3ヶ月後には屋根も床も完成しました。これは世界最大の竹製建築物ではないかもしれません。でも私達はこれが最も美しいものだと信じています。

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あなたの地域でもできるでしょうか?

出来るはずです。緑の学校は世界のモデルとなるように建てたのです。そしてバリのためのモデルでもあります。従うべきルールはとても簡単です。地域に根ざし、環境保護を優先し、孫の世代が望むものを考えるのです。

アル・ゴアさん、感謝しています。

人生をめちゃくちゃにされましたが、素晴らしい未来をくれました。

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もしもあなたがバリの緑の家と今後世界に50か所ほど緑の家を作ること興味があり、参加してくれるならぜひ私達に会いにバリに来てください。

ありがとうござました。