IMG_4244

友人でエドガー・ケイシーの商品の普及活動をしているテンプルビューティフルの光田菜央子さんが、長い年月をかけてプロデュースした新刊本を読みました。

その名も「ワンネスの扉」(ナチュラルスピリット)

著者はジュリアン・シャムルワさんという30代の若きフランス人。

コリーヌ・セロー監督に続き、ここでもフランスの流れ。

しかも、これまた宇宙関係の情報です。

この本は、ジュリアンさんが16歳の頃にUFOとの遭遇から始まった、宇宙人コンタクトの体験をこと細かく説明されています。

UFOの目撃から、今度は自分の家の中、部屋の中に、まるで透明人間とも呼べる“存在”が頻繁にやってくる不思議な体験の真実の物語。

その描写が見事であり、まるで映画を観ているかのようにドキドキと臨場感ある宇宙人コンタクトの雰囲気が伝わってきます。

宇宙人の存在を語る人や本は多いけど、どれも概念的な要素が多いものであり、ここまでコンタクティとして、リアルにどんな体験、体感、感情や意識の変化があったかを語った本は、日本はもちろん、世界でも少ないかもしれません。

そういった意味では、同じような体験をされている方には

「他にもこんな体験されている人がいるんだぁ」

と安心感にもなるでしょうし、一方でまた普段の生活でまったく神秘体験がなかった人も

「へぇー」

と参考にあるような内容が、とてもわかりやすく書かれています。

“わかりやすく”という点において、この本は翻訳本ではなく、ジュリアンさん本人が日本語で書き下ろしたものであり、その点もダイレクトに内容が響いて入ってくる1つの要因だと思います。

そして、前半は平凡な生活から宇宙人とのコンタクトのスピリチュアル体験の内容ですが、後半の内容が自分にとっては、極めてタイムリー。

ワンネスという言葉の通り、宇宙人とのコンタクト体験から、ジュリアンさんは、やがてワンネス体験が頻繁に訪れるようになります。

あなたはわたし、わたしはあなた。すべての存在がわたしであり、一方で私ではない。

ワンネスという言葉はスピリチュアルな世界でも頻繁に使われる表現ですが、それが一体どんなものなのか、言葉で説明するのは困難なものであり、その定義は本当に様々です。

IMG_4245

ジュリアンさんは、このワンネスの体験を5段階のステージで分けており、これがまたワンネスを理解するのにとてもわかりやすいものです。

以下、本文から一部抜粋となりますが、ここで語られているワンネスの体験は、まさに映画「美しき緑の星」のテーマである“接続解除”と非常にリンクする部分があります。

僕の経験では、ワンネス感覚を体験しているあいだ、時間の感覚は完全になくなる。まず、時間というものが消滅し、すべてが「今」になる。過去、未来、現在は一つになる。過去から未来へという直線的な時間軸がなくなり、一つとなるのだ。それがわかったのは、親しい人たちの誕生と死の瞬間を見せられたからだった。人生にとってもっとも重要な瞬間、誕生と死の場面が一つの瞬間として目前に現れたのだ。それを見ていると、彼らに対する愛おしさで心がいっぱいになった。

普段僕たちは、赤ん坊の誕生は喜びとして、人の死は悲しい出来事として経験する。でもワンネスを体験すると、魂の立場からこの二つが同等に見えるようになり、両方ともとても美しい現象に見えた。身体に入る前の希望と興奮、さまざまな体験を重ねて身体から離れていくときに抱く感謝の気持ちと喜び。死ぬときは身体から離れ、それまで積み重ねた体験と人間関係の豊かさで心が満たされている。それを眺めている僕も、喜びと悲しみを超えた素晴らしい気持ちでその死を見つめていた。

ワンネス体験中は「時間」も「生と死の区別」もなくなり、すべてが瞬間的に同時に起こる。それは「今」。永続的で永遠の「今」。渦巻く力が中心となる。自分が躍動する力の一部になり、そこから前後左右360度の全方向が観察できる。

(中略)

ワンネスを終えて通常の意識状態に戻り、脳で論理的に整理しようとしたが、今しがた体験したこと、時間や観察した状況は、僕の三次元の脳の機能では理解も処理もできないと思い知った。日常の時間の流れに戻ると、最初その次元の低さに情けなく、そして笑えてきた。大学の専門課程から、いきなり小学1年生の授業に戻ったような感覚だった。

(中略)

ワンネスを繰り返すごとに脳の反応パターンを観察し、少しずつわかっていったことがある。僕は改めて「脳」について考えるようになった。

ワンネスを体験していると、僕が観察したかぎりでは、脳がスイッチオフされる。そしてワンネス体験が終わったときに脳がスイッチオンの状態に戻る。つまり、ふたたび働きはじめるのだ。ワンネスのどのステージで脳がスイッチオフされるのかはよくわからない。

(中略)

「私は誰か?」との問いに対し「脳=私」という回答がある。人間は考える葦、つまり考えている自分が私という人間である、というとらえ方だ。

しかし、人生で子どもの頃から脳がつくり上げてきた「私」は、本当の「わたし」ではない。

もともと、肉体を持つ人間に生まれることを決めたのは魂だ。新しい命として人間の体験を通して学んでいくのも魂であり、老化した肉体を脱ぎ捨てて次の旅に向かうのも魂だ。決して「私=脳」ではない。本当の「わたし」とは、肉体と脳を使いこなし、いま物質的な次元を体験している「私」を超えたものであり、それが「魂」なのだ。

ワンネス体験を通してハートで理解するのと、頭で理解するのとでは雲泥の差だ。ハートで理解すると、自分という魂の声が聞こえるようになり、人間に生まれた本来の理由と決意がより明らかになる。長いあいだ昏睡状態に陥っていた人が、やっと目覚めたような感覚だ。
「今まで、僕は何をやっていたんだろう?」と、曇っていた空がすっきり晴れ渡り、太陽が顔を出したようにすべてがくっきりと鮮やかになる。(転載終了)

脳と魂。

脳と意識とも言えるかもしれませんが、これから先の時代、大きく変わってくるのは「私(わたし)」という存在の捉え方。これは非常に同感です。

頭で考える時代よりもハートで感じて行動する時代。

そんな言われ方もしますが、まさにこれまでの物質文明、経済主体の世界においては、人間の多くは頭のみを使って考えて行動し、生活、人生そのもの、そして私そのものも頭で生きていたと思います。

頭、脳、特に左脳が繋がる先は社会のしがらみ。計算されたコンピュータ。

今、多くの人々に起こり始めている“接続解除”は、この頭に繋がれていたいくつもの社会のしがらみとのコードが外れる現象。

スクリーンショット 2019-05-10 13.53.35

すると、最初から魂やハートには、宇宙の中心と繋がる図太いコードが接続されており、そちら優位に日々の生活、人生が始まると、条件や計算で物事を判断するのではなく、時間軸やお金の損得も超え、今この瞬間にフォーカスして、深い自分の内側が感じるままの生き方になります。

スクリーンショット 2019-05-10 13.52.46

今年に入ってから立体を学び、そして令和の響きを感じ、実際に令和の時代にも入った今、やたらと自然界の景色が美しく見えたり、動物が可愛らしく見えたり、山を見て、空を見て感動したり、感受性が以前よりも極めて高まっているのを日々感じています。

一方でまた頭で考えることが以前に比べてやりづらくなっており、どちらかといえば、自分は頭でよく考え、論理的に行動するタイプでありましたが、今は極端に直感的な意識が芽生え始めています。

きっと、すべては中庸へと向かっており、左脳的に生きてきた人は右脳的に、右脳的に偏ってきた人は左脳的に、頭でのみ生きていた人はハートが開き、ハートのみで生きてきた人は頭とのバランスを取っていく方向にエネルギーはシフトしているのだと思います。

何れにしても、バリバリに頭で考えるタイプだった自分の体験としては、頭の思考、ノイズを静かにさせると、確実にハート、魂、意識とも呼べるスイッチへとチャンネルが切り替わるのを体感中です。

とはいえ、現実を生きるためには頭で考えて行動することも時に必要ですが、その使い分けがこの先の時代のキーともなりそうです。

そして、宇宙時代の本格的な幕開けが差し迫っており、彼らとのコンタクトに必要なのも、頭ではなくハートであり、こんな自分でさえも変容が起こっているとは、もっと宇宙との繋がりは一般的なものになる日が近いのも強く感じます。

ジュリアンさんの本は、単なる宇宙人コンタクトの記録日誌ではなく、その先にある我々の本質、これからの人類のあり方のヒントがたくさん盛り込まれており、特にワンネスという言葉は、令和の時代の1つのキーワードにもなってきそうです。

とても面白い本なので、是非ともご一読くださいませ。





0000000004842_iuJnB04

【ついに日本上陸】DVD美しき緑の星 日本語字幕版(発売中!)