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死海のほとりにある“要塞”という意味の砦マサダ。

標高400mの崖山の上に、今から2000年近く前、ローマ軍に反乱を起こした1000人ほどの最後のユダヤ人が立て籠もりました。

周囲を取り囲むローマ兵の数は15000人。

1000人vs15000人、普通に考えたら大人と子供の喧嘩よりも圧倒的な力の差にも関わらず、マサダの要塞レベルは非常に高く、ローマ軍は簡単に攻め落とすことができませんでした。

とはいえ、マサダは草木がほとんど生えていない崖山の山頂。

周囲を取り囲み、放っておけば備蓄した水や食べ物も付き、餓死するか、我慢できずに降りてくるもの。

ところが1年経っても、2年経っても、崖山のユダヤ人は降りて来ず、逆に砂漠の荒野で15000人もの兵士を食べさせるローマ軍の方が根負けしそうに。

結局ローマ軍がマサダ内部に突破するまで3年かかり、入り込んだ時には、全員が殺される前夜に自決していたことで有名となったマサダの物語。

この集団自決の部分だけがクローズアップされがちですが、マサダの物語のすごいところ、はたまたユダヤ人のすごいところは、ローマ軍が攻め入った後もまだ、山頂に大量の水と食料を蓄えており、さらに7年、8年は1000人が生活できるほど備蓄されていたとか。

それどころか備蓄分だけでなく、山の上で家畜も飼ったり、農業もやっており、完全な自給自足を不毛の崖山で2000年もの前に実現していたのでした。

川も井戸もない山頂でどうやって水を確保したのか。

年間降雨量が100mm以下の砂漠ですが、そのわずかに降る雨を山頂から水路を通して岩山の中にいくつも水槽を作り、大量の水を確保していたのでした。

もはや雨さえ降れば、それも僅かな水さえあれば、100人でも1000人でも地球上のどこでも生きていけるユダヤ人。

太古の昔から流浪の民として砂漠をさまよい、どんな環境下でも生きることに本気で向き合って実践してきた民族は、生命力や知恵が半端ではありません。

もし文明世界が滅亡しかけて、すべてが荒廃しても、先住民族とユダヤ人は生き延びていけそうな気がします。

その精神やDNAが今もキブツ(農村コミュニティ)へと引き継がれています。

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ちなみに山頂にあるヘロデ大王の宮殿には、もともとフラワーオブライフのモザイク画が床に描かれていました(模型では当時のデザインが描かれています)。

宇宙の真理、法則を大切にしていたユダヤ人。

近代のユダヤ人は、テクノロジーを有効活用し、砂漠を緑に変え、空気をから水を生み出し、海から真水も作り、今でも世界のどこにいても地球人が地球に負担なく生きていくことができ、生態系の循環が続くような技術を無数に保有しています。

ただ、その科学やテクノロジーの高さは、一歩間違えたら軍事目的にも活用でき、使い方を間違えたら世界を滅亡にも導く方向性にも。

ユダヤの叡智が平和的に地球で生かされるためにも、日本とユダヤは意識として1つとなり、次なる次元のステージへ進む必要があります。