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エデンの園は、旧約聖書における始祖アダムとイヴが暮らしていた楽園。

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その名前がつけられた「エデン・プロジェクト」は、イギリスのコーンウォール州にある、巨大な複合型環境施設です。

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特徴的なのは、ナウシカに出てくるようなオームのような建築物であり、これはまさにバイオームと呼ばれる自然環境を模したドーム型の植物園。

ドームハウス産みの親であるバックミンスター・フラー博士のジオデシック・ドーム構造の技術がフルに生かされたドーム型植物園となっており、1つのドームは熱帯気候を完全に再現しており、もう1つは地中海の温暖な気候を人工的に再現しているそうです。

その大きさは高さ55m、幅100m、長さ200mというサイズであり、世界一の温室とも言われています。

ドーム表面の透明膜は、ETFEという日本の旭硝子が開発したフッ素樹脂であり、ガラスの1%以下の重量で非常に軽く耐久性にも優れ、曲面状の施工が可能で汚れにも強い温室ドームに理想的な素材のようです。

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エデン・プロジェクトの完成は2001年3月なので、もう18年以上も前。

エデンの基本的なテーマは

「植物と人間の密接な関係、そして持続可能な発展の必要性」

というものであり、植物なしでは地球に生命は存在し得ないことを示し、人間環境における植物の役割や重要性を世界に訴える慈善事業を目的としているそうです。

そして、もともとは粘土の採掘場跡地の再生事業として始まり、植物園にとって命となる土は、他所から持ってきた肥沃な土ではなく、陶土採掘場で出てきた不活性の廃土を甦らせる取り組みをしたそうです。
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エデンの研究者達は、土壌改良の研究を積み重ね、普通なら数千年の歳月がかかってもおかしくないような肥沃な土壌を生み出すことに成功し、見事に現場の粘土を甦らせました。

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その結果、世界中の植物がエデンに集まり、その展示植物の数は13万5000以上もあり、植物種の数は約4500種以上にも及んでいます。

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ただ、エデンでは、単なる植物園とは違い、それぞれの植物名を記したラベルを使うのではなく、いかにして世界中の人々がこれまでに植物との関わりの中で生活してきたかを伝えてるそうです。

例えば、祈祷師がどのように植物を使ってきたかとか、また植物とアートとの接点を探るというような展示も多くみられるようです。

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エジプトを訪れた後、急になんだか気になっていたイギリス。

来年の夏至はストーン・ヘンジを訪れたいと思っており、そのついでに足を伸ばせたら、このエデンも実際に現地で体験して見てみたいものです。

そして日本にも、八ヶ岳にも植物と人間の関係性を学べる施設を生み出したいと思います。