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せっかくお米をはじめ、畑から新鮮で美味しい食材が採れるので、職場では、現在スタッフ手作りで畑の食材を生かした“まかないランチ”を実施中。

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本日は本格カレー。

食事を作るのが得意な人や大好きな人が、そのことに没頭して自分を生かしてハッピーに、食べるメンバーもみんなで囲む食卓は楽しく幸せなものに。

みんなが得意分野を持ち寄りで循環する形を身近なところから実践し、来年には、このまかないシステムを社外の世界にも提供できるようになりたいと思います。

そのプランを書き綴ったのが、昨日のメルマガのコラム「農園学校と自然食堂、そしてリトリートドーム」。

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ちなみに写真のお皿は、ポーランドで作られた100%天然素材で「食べられるお皿」。

「BIOTREM」というもので、小麦ブランを固めて作り、なんとポイっと土に捨てても30日で分解されて堆肥になってしまう優れもの。

紙は堆肥化されるのに6ヶ月はかかると言われ、プラスチックに至っては数百年とも。

でも「BIOTREM」は、1枚198円でお財布には優しくないので、今回は開発用の研究素材としての取り寄せ。

八ヶ岳でも自然栽培のお米の籾殻などを使って、すぐ自然に還ってお値段も手頃な循環型食器類の研究開発に取り組みたいと思っています。


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1.《今日の小言》 
「農園学校と自然食堂、そしてリトリートドーム」
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最近、八ヶ岳エリアでも学校に行かない子供が増えてきています。

小学校入学から学校に行かない子供もいれば、最初は行ったけど、途中からまったく行かなくなるケース、完全に行かないわけでなくとも、行ったり、行かなかったりするケースと様々です。

では、学校に行かないで何をしているか?

といえば、その多くの子供たちは自宅に籠もってゲームやパソコンに時間を費やしており、いくら自然豊かな八ヶ岳とはいえ、不登校の子供たちは都会の子供達と大きく生活環境は変わらず、日々行き場のない状況を悶々としています。

自分自身、小さな頃からたくさんゲームもやり、大人になってもパソコンにも日々触れて引き篭もっているようなものなので、インドアの生活そのものを否定するつもりはありませんが、とはいえ、バランスが重要であり、やはりゲームやパソコン以外の世界に触れることもとても大事だと思います。

また、不登校とは別ですが、八ヶ岳は比較的他の地域よりも、母子家庭も多く、それは二拠点生活でご主人が都会へ出ているケースから離婚でシングルマザーとなっている家庭まで様々であり、子供が不登校というわけではありませんが、母子家庭のお母さんはまた、のんびり八ヶ岳とはいえ、日々目まぐるしい生活を送っています。

そんな光景の数々を日々見ながらも、何かここの地域のため、はたまた全国で同じような環境で苦労されている子供から、親子、お母さんにとって役立つ環境を生み出せないかと考えておりましたが、ようやく次なる拠点のプラニングの中で、それらの課題を解決できるアイデア案が出てきています。

個人的に、子供の教育においては、不登校児に問わず、まずこういった自然ある地域で有効的なのは

「自然農業+教育(学校)」

だと思っています。

自然栽培の農園の中に学校があるのが理想的であり、学校そのものが、循環環境の中に存在していると、大人が教えずとも子供たちにとっては非常に多くの学びがあると思います。

植物の生命の循環、虫や動物の生命の循環、土のこと、微生物のこと、水や空気、雑草に関する働きまで、自然栽培の農園の中には学ぶ宇宙の叡智がてんこ盛りであり、一般的な学校では教えてもらえない、多くの真理がそこにはあります。

そんな自然農園学校で、年間を通して生命の循環、食べることの自給自足のすべてを学ぶのも良いでしょうし、夏休みなどの短期間だけ、体験として訪れるのも良いでしょうし、週末学校として都会から通うのも良いと思います。

いずれにしても、もし学校や教育を八ヶ岳でやるなら、自分の場合は農業とのセットを考えていこうと思います。

また八ヶ岳に限らず、全国各地でも、自然栽培をやっている農家さんは教育とコラボすると面白い展開が待っていると思います。

ご存知の方も多いと思いますが、農家さんが専業農家で生計を立てていくのは容易ではない時代であり、それが自然栽培にこだわり、農協などとも繋がらずに、自分で育て、自分で販売するとなると、どんな高額な野菜やお米にしても、自分1人の人件費を稼ぐこともできないほど厳しい世界です。

ただ、ここに学校や教育を入れてコラボすると、自然と多くの大人子供、第三者などが田畑に出入りするようになり、労働力としてサポートしてくれるだけでなく、活動が地域や全国からも注目され、その結果、顔が見える優良な生産者として認知度もファンも増え、結果的に農業の仕事の方も軌道に乗りやすくなると思います。

農業と学校、教育。これが、これから寺子屋的に各地に増やすと良いスペースだと思っており、2020年からはそういった活動にも着手していこうと思っています。

そして、農業の教育「農育」から食べ物の教育「食育」も、すべて繋げて一貫して考えていく必要があり、その農園学校での給食やお弁当、もしくは農園外の別の施設でも良いので、子供や親子、お母さんが気軽に自然な食事を食べに来れる施設も必要だと思っています。

自然栽培のお米や野菜、手作りの味噌や漬物、それらを使った体にも頭にも優しく、子供の良さがもっと引き出される食育がセットとなっている教育こそが理想であり、農園学校+自然食カフェのような施設となると、より理想的だと思います。

今後、自分がプロデュースするなら、一般的なレストランやカフェなどを作るつもりはなく、家庭で食べるご飯の延長線上にある食事施設を作りたいと思っています。

例えば、そこにいけば、自然栽培のお米や手作りお味噌汁、漬物などがセルフサービスで常にあって、そして日替わりや週替わりで、作りたい人がそこでオカズなどを作って、食べたい人がワンコイン(500円)程度で、気軽にお昼や晩ご飯を食べに来れるような場所。

子供は完全無料として、食材は畑から多くを提供し、特別儲からなくても良い代わりに、人件費も出ないので、料理についてはあくまでもボランティアで作りたい人がとことん好きで作って、人に振る舞う、食べたい人は半セルフでワンコインは掛かるけど、親子でいけばお腹いっぱい体に優しいご飯が、支度もせずに食べられる。

片付けは親子、子供達で一緒にやるものの、母子家庭でフルタイムで働くお母さんなどは、本当に家事と育児、仕事のすべての両立は難しく、せめて食事だけでも、良いものを誰かが作っておいてくれるだけで、どれほど助かるものか。

しかも、そこにいけば、同じような環境の親子、お母さん、近所の年配者などがいつも誰かいて、お互い情報交換したり、子供同士も遊べたり、何より1人、2人で家の中でテレビと一緒にご飯を食べるよりは、多くの温かい人々に食卓を囲まれてご飯を食べる方が、どんなに豊かで幸せなことか。

昭和の地域社会、拡大家族から核家族、さらに核家族の中でも分離が進む時代。

そんな中、その地域でとれた自然な食材のみを使い、作る方も愛情たっぷりで、食べてもらうことで元気と幸せを得られる。

経営さえ、うまく循環すれば、関わる人みんなが「WIN WIN」となる食事場所。

そんな施設を次は作りたいと思っています。

さすがに農園学校、自然食カフェだけでは経営は成り立たないので、そこで2Fにホール型ドームハウスを作り、そこで様々なワークショップ、ヨガ教室、リトリート合宿などをやって、別で収益は得る形にし、そこで出た利益から農園学校や食事施設の運営費を賄えば、うまく循環することは可能だと思います。

自然農も自力でやって
自然食レストランも自力でやって
学校運営も自力でやって

どれも分離で単独でそれぞれ個人が頑張ろうとすると、経営や運営が成り立たなくなり、結局長続きしなかったり、やたらと料金が高いサービスとなったりと、理想や夢と現実が一致せず、うまく行かないケースが八ヶ岳でも目立ちます。

そういった時は、包括的にすべてを入り混ぜ、どうやったらコラボできるか、循環できるかの仕組みを考え、枠を超えてプロジェクトや事業に繋げる発想が大事だと思います。

ということで、来年からは、これらの複合施設を八ヶ岳にいくつか作って、実践を通して、どこまで循環し、皆が「WIN WIN」となる形ができるかチャレンジしたいと思っています。

これまで、金銭的な面でも外部資金などは一切受けずに独立してやってきましたが、そろそろ、この辺の教育関係からは、様々な方々と資金面でもコラボできたらと思っており、状況によっては資金面においての応援者を募集することもあると思います。

ただ、その際は集まった金額や使用した金額の明細はすべて公表しながら、他の人が同じようなプロジェクトを他でやる場合にすべてが参考となるような仕組みを考え、また他の地域でこういったことを始めた場合に、逆に余った資金で援助できればとも思っています。

お金も人もエネルギーもアイデアも、すべてが循環して次に繋がるような活動を意識し、とにかく理論ではなく、実践を通して、新しい社会のモデルのあり方を様々作っていこうと思います。

来月から募集が始まる宇宙学校では、そういったプロジェクトの考え方も伝えたり、一緒に進めたり、また水で繋がるマイムメンバーとも、同じように意見交換などもやっていこうと思います。

以前から伝えてきた共同創造をいよいよ一緒にやる時が2020年から始まると思いますので、是非とも皆さまのできる範囲の関わり方で良いので、一緒に活動したり、見守っていただけたらと思います。

また何か良いアイデアがあれば、公式LINEやメッセンジャー、直接会った時でも、いつでもお伝え頂けたらと思います。