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ニュージーランドは、大きくは南北の別々の島で分かれており、北島滞在から南島へ移動。

南半球だけに北島の北部の方が沖縄のような南国で暑く、南島の南へ行くと東北や北海道のようにどんどん寒くなります。

なにせ南島のさらに先は、もう南極です。

全体的に自然も豊かで穏やかなニュージーランドですが、北島の方が産業が発展した都会のイメージであり、南島はのどかな田舎風景。

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てっきり羊だらけのニュージーランドと思いきや、北島のオークランド周辺などは、ほとんど羊は見かけず、もっとお金にもなるからと牛ばかりが目立ち、羊はレアキャラでしたが、南島はイメージ通りの羊の国。

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羊といえばウール。

天然素材のウールは、衣料から建築まで幅広く使われており、地球環境にも優しく持続可能な素材の1つのように扱われていますが、先日にアパレル業界でエシカル活動をしている知人達から聞いた話だと、ウールも必ずしも良い面だけはないとのこと。

「そもそも羊の毛は刈らずに放っておくとどうなるのか?」

誰もが1度は気になったり、または言われてみると

「そういえば・・・」

と思う疑問の1つ。

「野生の動物なら犬や猫のように自然に生え変わるのでは?」

と思いきや、今の羊は品種改良されていて、羊毛の生産性を上げるために皮膚の表面積が広くなっており、そして毛が自然に抜け落ちることがないそうです。

つまり人の手によって刈られないと、どんどん伸びてしまって命に関わるほどモコモコになってしまい、それが数年前に発見された脱走羊「シュレック」が1つの例。

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外の世界が見たく牧場を脱走した一頭の羊シュレック。

山の中の洞窟などで生き延びて6年間も放浪した結果、もはや羊とは思えないほど大量の羊毛を蓄えて異常な姿となったところで発見されました。

羊と人間との関わりは1万年前にも遡ると言いますが、その期間に人間にとって都合の良いように品種改良されてしまった羊ちゃん達を間近で見ると、なんだか複雑な気分に。

おまけに羊には「ミュールシング」という処置がされ、生後半年以内の子羊は、臀部・陰部への蛆虫の寄生を防ぐ為に羊の臀部・陰部の皮膚と肉を切り取られてしまいます。

ミュールシングは無麻酔で行われ、羊に大変な苦痛を与えていると言われています。

ニュージーランドでは、2018年にミュールシングは法律で禁止となったようですが、オーストラリアや中国などのウール生産大国ではいまだに合法で行われており、そういったことを知ると、天然素材だから環境にも健康にも良いと言われる世に出回るウール製品も色々と見直さないといけないのかもしれません。